第1話の衝撃! 描かれた糞が「まさに糞」だった理由
次に筆者が個人的に特に聞きたかったことをうかがいたい。印象深いエピソードやシーンが多いが、やはり第1話で青島から「
赤木さんは性格が糞すぎて、美人は美人でも糞がついてる美人」と指摘された時、赤木の顔についている糞が妙にリアルなデザインだったことの衝撃はすさまじい。デフォルメされた可愛い巻糞でも良かった気もするが、なぜリアルな糞にしたのだろうか。

「
デフォルメした可愛い巻糞だと、『この程度のカワイイウンコなら僕は大丈夫だ!』『チョコ味のソフトクリームかもしれない』と思った男性たちが寄ってきてしまいます。リアルに糞を描くことによって、『こりゃあ美人でも男が寄ってこないわ』という感じを出そうと思って描きました」
また、6話で“ヤリモク”の年下男性と赤木が身体の関係を持つが、「モブキャラ相手にヤっちゃうんだ」とこれまた驚いた記憶がある。このシーンについては「あれは赤木さんにとってはワンナイトのモブキャラではなく、彼氏だったのです」と回答。
「赤木さんの貞操観念は案外マトモなのですが、彼女には異常に惚れやすいという欠点があります。ちなみに異常に惚れやすいことは長所でもあります」
【第1話はこちら】⇒
<マンガ>37歳“そこそこ美人”が婚活で初のカベにブチ当たる話
連載が開始された2021年から4年経過したが、婚活漫画の作者として、現在の婚活の状況はどのような変化が起きていると感じているのか。
「婚活業界はかなり変化したと感じています。本作はコロナ禍なしの世界観なので、コロナ禍前の2019年あたりを参考に物語を作っていたのですが、コロナ禍を経て一気に共働き同年代婚の傾向が強まりました。
共働き希望の働く女性であれば、当時より現在の方が活動しやすいと思います。その一方で、近年の婚活では女性も年収が低いと不利になる傾向があります」
また、婚活や恋愛を望む人たちは経済状況と同じく二極化しているというか、相談所やマッチングアプリを駆使して効率よく結婚する人がいる一方、恋愛や結婚を望んでいても、スペックを理由に活動する前から諦める、という人も増えているような気がします」
最後に『婚活バトルフィールド37』をどのように楽しんでほしいのか聞くと「まず男女の登場人物が婚活しているギャグ漫画として読んでほしいです。楽しめるかどうかは人それぞれです。楽しめたらぜひ単行本を買ってください。あと
応援してくださった方々、本当にありがとうございました! おかげで最後まで描けました!」と締めた。
制作の裏側をいろいろと聞かせてもらった。今回の猪熊氏の話を踏まえてもう一度読み返すのも面白そうだ。
<取材・文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
@mochizukiyuuki