幼い娘と一緒に世界一周を2回した女性に、“親子旅の本当の価値”を聞いてみた「英語力よりも…」
「世界にはいろんな選択肢がある」かかさんが親子旅を続ける理由
かかさんが娘さんとの旅を続ける理由。それは、「世界にはいろんな選択肢がある」ということを、肌で感じてほしいからと言います。 日本では、「みんな一緒でなければならない」「周囲と足並みを揃えるべき」という空気が、子どもたちにも大人たちにも漂っています。 でも、世界に目を向ければ、考え方も生き方も、本当にさまざま。どれが正解で、どれが間違いというものではなく、「こういう在り方もあるんだ」と受け止める力を身につけてほしいと、かかさんは語ってくれました。 さらに印象的だったのは、「英語力よりも、自分の興味を深く掘り下げる力のほうが大切」という考え方でした。 実際、娘さんは日本では公立の小学校に通っていて、特別な英語教育を受けてきたわけではありません。それでも旅先では、言葉が通じなくてもジェスチャーや表情で現地の子どもたちとしっかり交流し、楽しそうに遊んでいるそうです。 「言葉ができない=困る」と大人が思い込んでいるだけで、子どもたちは案外、壁を感じていないのかもしれません。「言葉が通じない」ことが、必ずしも「伝わらない」ことにはならないという気づきは、親であるかかさんにとっても大きな発見だったと言います。 このお話から、旅の目的は「語学に限らない」というのは私も深く共感します。大人も、つい、目の前にある世界のみに固執し視野が狭くなることがあります。我が子を見ていると、子どもは人生の時間軸も短いので、よりその傾向が強く、今の学校で上手くいかないだけで、大きく自信を失ってしまうこともありました。親子の世界が広がることは、語学の習得以上に大きな価値を感じています。
大切にしているのは「子どもファースト」になりすぎないこと
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