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幼い娘と一緒に世界一周を2回した女性に、“親子旅の本当の価値”を聞いてみた「英語力よりも…」

 新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(44歳)。 大木優紀さん 40歳を超えてから、スタートアップ企業である「令和トラベル」に転職。現在は、令和トラベルが運営する旅行アプリ「NEWT」(ニュート)の広報、まさに「会社の顔」として活躍中です。  第10回となる今回は、大木さんの考える「親子旅の価値」について深ぼっていきます。 【過去記事】⇒連載「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」を読む 【Voicyで聴く】⇒音声版「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」

子どもがいても、旅はできる。親子旅が教えてくれたこと

「子どもが生まれたら、旅なんてもうできない」 「子どもができて、旅が遠のいてしまった」  たしかに、子どもとの旅はひとり旅や夫婦旅とはまったく違います。準備や行き先の選び方、体調管理や荷物の多さ……ハードルを感じるのも無理はありません。それでも私は、旅にしかできない学びがあり、親子で旅をすること自体に深い価値があると信じています。  実際に、子どもを連れてたびたび海外に出かけ、オーストラリアへの母子留学、ニューヨークやバンコクでの長期滞在、現地サマースクールへの参加など、さまざまな親子旅を重ねてきました。 【関連記事】⇒屋上プール付きの宿でも“驚きの価格”!元テレ朝アナの2児の母が選んだ「夏休みの子どもとの過ごし方」  限られた休暇でも、旅をあきらめないことで得られたものは本当に大きく、旅が子育てを豊かにしてくれていると思っています。  今回、そんな旅をもっと自由に楽しんでいる子連れ旅専門家・かかさんとお話する機会がありました。娘さんと一緒に2度の世界一周を実現し、今も世界を旅しながら暮らしているかかさん。  この対談を通じてあらためて感じた「親子旅の本当の価値」について、今日は綴ってみたいと思います。

世界を旅しながら暮らす、子連れ旅専門家・かかさんとは?

左から、かかさん、大木 今回の対談のお相手、かかさんは、現在カンボジア・シェムリアップに滞在中。小学3年生の娘さんと一緒に、日本の学校を休んで4か月間、旅をしながら暮らすという生活を送っています。  旅の中では、現地のスクールやデイケアに娘さんを通わせながら、土地に根を下ろすように滞在を楽しんでいます。いわゆる「旅行」というよりも、「移動しながら暮らす」という生活スタイル。  そんなかかさんが旅を始めたのは、18歳の頃。お父様が仕事で海外によく行ったり、日本の自宅に海外からのゲストが来ていたりして「海外」を身近に感じていたそうです。  結婚後もその感覚を大切にし、「子どもにも世界を見せたい」という思いから、子連れでの旅をスタートさせたそうです。就学前の6歳の娘さんと4か月半の世界一周を実現し、小学2年生のときにはなんと2度目の世界一周へ。親子で世界中を旅する日々を、ブログやSNSでも発信されています。  そして今、滞在先のカンボジアでは、クラウドファンディングで建てた小学校の開校式に立ち会うために現地入り中。その行動力と実行力には、本当に頭が下がります。  一見「特別な人」に思えるかかさんですが、お話してみるととても自然体で、「親子旅を楽しむ」ことに正直で、自由で、しなやか。この対談を通じて、親子旅をもっと自分らしく楽しんでいいんだ、と感じさせてくれる存在でもありました。
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「世界にはいろんな選択肢がある」かかさんが親子旅を続ける理由
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