Entertainment

3度の不倫でも干されない「華の85年組」清純派女優がテレビに出続ける理由──“怪演女優”としての復権と、平成スキャンダルの遺産

“恋多き女”の免疫力が奇跡を呼ぶ?

 なぜ彼女の不倫は許されるのか?
斉藤由貴さん③

画像:株式会社ACD プレスリリースより(PRTIMES)

 要因として91年の1人目と93年の2人目のスキャンダルが、まだ昭和の慣例が色濃く残っていた平成初期だったことが挙げられるかもしれません。  当時も、不倫報道の渦中ではメディアの追求や世間からのバッシングが激しかったものの、叩かれてから一定期間経てばほとぼりが冷め、スキャンダル前と同じような活躍ができるというケースは多々ありました。  斉藤さんはそうして1人目と2人目の不倫が世間から許されていたので、2017年と2023年の報道の際、大衆は「またか」と思いながらも彼女に対する感覚が麻痺しており、平成初期だった前例に倣ってぬるっと復帰できたのではないでしょうか。  平成後期やいまの令和の時代に“初”不倫スキャンダルが出た芸能人の場合、現代の倫理観によって社会的制裁を受けるわけですが、3度目の斉藤さんは過去と同様に平成初期の倫理観が適用されたと考えると、現在の活躍ぶりにも納得できます。  平成初期に「恋多き女」といったイメージが定着していたことが、結果的に近年の不倫報道のダメージを最小限にとどめる要因になったのかもしれません。 <文/堺屋大地>
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ