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「最期くらいはおうちで…」と瀕死の子猫を保護→奇跡のV字回復!元気な姿に感動

怪我の後遺症はありつつも、アクティブな家猫ライフを満喫!

 退院後、飼い主さんは「ハク」という名前を贈り、正式に子猫を家族として迎え入れました。指を失ったことにより、ハクくんは右前足が滑りやすく、踏ん張りがきかない時があるそう。 退院後の様子「ひょこひょこしながら歩きます。ジャンプ力も、同居猫たちよりはありません。でも、ダイニングの椅子やキャットタワーには難なく登れます」  ハクくんはアリや蜘蛛などを見つけると、キツネのようなジャンプを見せることも。小さな獲物に釣り合わないオーバーアクションに、飼い主さんは笑顔を貰っています。  入院中に見せていた警戒心は、一緒に暮らす中ですっかり薄れたよう。今では鳴きながら近くで寝転んだり、抱っこ時に喉を鳴らして鼻チューをしてくれたりします。 「お尻をポンポン叩くと、頭を下げてお尻を上げます。まるで、シャチホコです(笑)。時々、空気が抜けたような声を出すのも、ハクの個性です」

V字復活を果たした愛猫を受け入れてくれた「先住猫の優しさ」

 ハクくんは飼い主さんだけでなく、先住猫ムタちゃんに甘えるのも大好き。よく毛づくろいをおねだりしにいっては、じゃれあいを楽しんでいます。 ハクくんとムタちゃん「小さくも食欲旺盛なハクはおやつの時間が近づくと、ムタと一緒に私の周りをウロウロして圧をかけてきます(笑)」  一方、もう1匹の先住猫トロくんと結託することはないよう。甘えることもありませんが、2匹の相性は悪くなく、ほどよい距離感で生活しています。 思い思いに過ごしている「全員、性格はバラバラですが、自分たちで適度な距離を取り、うまく生活してくれているんです」  飼い主さんは愛猫たちがより快適に生活できるよう、トイレを5個用意。タイミングが被っても水分補給できるように水飲み場は離れた場所に複数、設けています。 ハクくん 猫は名前を呼べば反応してくれるし、抱っこをすれば柔らかくて温かい。気づけば、愛猫の姿を探している自分がいる――。3匹の愛猫たちとの日々を改めて振り返り、飼い主さんはそんな猫愛を漏らします。 「壁や襖を爪でバリバリされて、我が家はガムテープだらけ(笑)。された瞬間は怒ってしまうけど、『ニャー』と鳴かれてスリっとされたら、もう許せてしまうんです(笑)」  猫はツンデレの魅力を教えてくれた存在でもある。そう話す飼い主さんを、奇跡のV字復活を果たしたハクくんは今後、どう翻弄するのか楽しみです。 <取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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