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“アイドル俳優”の枠を超えたラウール──ホスト役が「生々しすぎる」と話題沸騰!業界人も驚愕したリアリティ、その秘密とは?

“リアルなホスト”を体現した演技力

0910ラウールさん②

画像:コンデナスト・ジャパン プレスリリースより(PRTIMES)

筆者は以前、売れっ子ホストたちがレギュラーモデルとして登場していた『メンズナックル』というストリートファッション誌にライターとして長年携わっていたため、何十人ものホストと会ったことがありました。 要するに、一般のみなさんよりはホストたちのお店での振る舞いやプライベートでの素を知っていたのですが、ラウールさんの“ホスト感”は良い意味で生々しく、非常にリアル。これまでにもドラマや映画にさまざまなホストキャラが登場していましたが、筆者が知る限り、ラウールさんが演じるカヲルは抜群に再現度が高いと感じたのです。 カヲルのセリフや行動は脚本で指示されたものだとは思いますが、それ以外の何気ない所作や口調が妙に生々しいのは、ラウールさんの演技力の高さゆえでしょう。ホストという職業を懸命に学び、カヲルという人格を憑依させたからこそ生まれたリアリティに思えました。

“改札のシーン”で証明された俳優ラウールの凄み

最終話間近の『愛の、がっこう。』ですが、中盤のクライマックスは確実に第6話の改札シーン。 惹かれ合っていることに気付いたものの、お互いの立場を考えてもう会わないという決断をした2人が、“お別れ遠足”として最後に遠出をし、海デートをしていた第6話。 この日のカヲルは嬉しそうにはしゃいでいるものの、それは当然、寂しさを紛らわすためのカラ元気。表向きはいつもどおりの陽キャノリでありながら、本音では愛実と別れることを悲しみ、悩んでいる。そんな“二層”の演技がラウールさんに求められていたわけですが、センシティブな演技でそのカヲルの心情を見事に表現していたのです。
そして第6話終盤。日が暮れたため帰路につくのですが、海辺の駅から電車を1本ずらして別々に東京に戻ることに。 このとき、改札に入ってホームに向かう愛実の後ろ姿を見送るカヲルが、「先生ぇ!」と叫び駆け寄っていく……という15秒程度のカヲルの脳内シーンが挿し込まれたのです。 現実のカヲルは追い駆けたい衝動を必死に我慢して、改札の前で立ち止まったまま。このときの涙をこらえるカヲルの表情(=ラウールさんの演技)が至高で、昼間の陽キャノリとのギャップも相まって、切なすぎる“神演出”となっていました。 ========== 『愛の、がっこう。』を観るまではラウールさんの演技力を知らず、「アイドル俳優」のドラマだろうと見くびっていたことを、素直に謝罪したい気持ちになりました。最終話でラウールさん演じるカヲルにどんな結末が待ち受けているか、みなさんも一緒に見届けましょう。 <文/堺屋大地> 【ノベライズも発売中!】⇒愛の、がっこう。(上)をAmazonで見る 【ノベライズ下巻は絶賛予約受付中!】⇒愛の、がっこう。(下)をAmazonで予約する
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中盤のクライマックス6話の改札シーン
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