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「タワマンがなんぼのもんじゃい」40代女性作家が98万円で温泉の出る築75年の家を買ったワケ

初心者はどうすればいいの?高殿流失敗しない不動産選び

98万円温泉ハウスの内装――予算の確保もそうですが、初心者にとってハードルが高いのは物件選びだと思います。高殿さんはなぜ、掘り出し物の物件を探せるのでしょうか? 高殿:とにかく常に探すことですね。できるなら地元の不動産屋さんとの関係を作る、そのエリアの不動産情報をネットで絶えずチェックする。築年数が古くて安い物件探しにあたって、まずは、管理費をチェックしましょう。必ず毎月かかる費用です。 ――激安物件では管理費が非常に高いケースがありますね。見たことあります。 高殿:戸数・築年数によってもかなり幅があります。戸数は多いほど安い。例えば、25戸と100戸なら、ひと部屋あたりの負担はかなり違いますから、比較検討が重要です。やたら安いときは自主管理の場合が多いですけど、管理組合が機能していないケースもあります。気になる物件があれば、似たような物件をピックアップするところから始めまたらいいと思います。

温泉ハウス選びで重要なのは「源泉を持っていること」

98万円温泉ハウスのお風呂

98万円温泉ハウスのお風呂

――維持費として毎月かかるので、見過ごせないポイントですね。せっかくなので“温泉の選び方”も教えてください。 高殿:「温泉ラバー」は物件が源泉を所有しているかどうか、その管理状況を確認してください! 源泉がなく、お湯を買っている場合がありますから。 ――買っている!? 銭湯の温泉イベントのようですね、地方から運んでくる……。 高殿:買っていてそれでも安いのなら、何かしらの事情があります。源泉の温度も重要です。実は温泉って、20度程度でも温泉とみなされるんですよ。 ――その温度でお風呂につかるのは厳しいですね……。 高殿:低い温度の源泉は、適温まで上げないといけない。しかも、運んでいるうちに温度は下がるから、どうしても燃料代、ボイラー代がかかってしまいます。 ――源泉の温度が非常に高くないと費用がかさみそうですね。 高殿:管理費や売買価格がなぜ安いのか、なぜ高いのか、両方を見極めるのが大切です。源泉所持か否かなどは調べないとわからないので、不動産屋さんに聞きましょう。まずは相場を知ること。ブランド品を買うときにメルカリや楽天とか、あれこれ見るでしょう? それと同じです。
DIY&リフォーム前の状態

DIY&リフォーム前の状態

――温泉つきで安い物件を見ると、昭和からタイムスリップしているような古びた内装もあって、いいなあと思いながらためらってしまうんですが……。 高殿:ヴィンテージマンションは購入してからリフォームするのも手ですよ。私はもう自分がDIY好きなので、いろいろやってしまいましたね。98万円の物件を買ったとき、この価格のマンションはさすがに初めてでした。DIYの経験も積んだし、温泉はついているし、今ならできる! と思って購入しました。予算をリフォーム費用コミコミで考えるのもひとつの方法です。探していると事故物件だとか、いろいろ遭遇しますが、場数を踏んでくると、お亡くなり方次第だなと思えるようになるので。 ――皆さんたくましくていらっしゃる……。
キッチンのDIYビフォーアフター

キッチンのDIYビフォーアフター。腐食していた木製の昭和レトロキッチンが見違えるほどキレイに

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常に高笑い!? 二拠点のメリット・デメリット
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