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コンプラ上等? 問題児フワちゃん、実は業界が手放せない存在。“嫌われもの枠”での復帰はあるか

“ガス抜き”として必要とされていた存在

なぜ、これらの方々は、視聴者から忘れられつつあったフワちゃんの存在をいま蒸し返しているのか——やはり、その理由は出演者側の中でそれだけ愛されるキャラだったことに他ならないでしょう。ちなみに、「愛されている」というのは、「存在として必要とされている」という意味合いも含みます。 みちょぱさんのラジオでの言及にもあるように、今までは何かあった時の批判の矛先は、問題児・フワちゃんになりがちでした。常識のラインすれすれの言動で、わかりやすく批判を浴び炎上する姿は、コンプライアンスにがんじがらめの現在の芸能界の中の、ガス抜きであり、生贄のような存在だったように思えます。
(画像:株式会社メルカリ プレスリリースより/PRTIMES)

画像:株式会社メルカリ プレスリリースより/PRTIMES

また、フリーという立場で、後ろ盾はないため、事務所NGの制約なく制作側の判断ギリギリのラインで扱いやすい。芸能人側も、彼女なら批判や悪口を言っても許される(むしろ批判した方が視聴者的に賞賛される)稀有な存在だったのではないでしょうか。 彼女がいなくなって1年。その間に、多くの芸人やタレントのテレビでの振る舞いによる大小さまざまな炎上が起こりました。そのたびに、ルールが暗黙のうちにさらに厳格化され、出演者も優等生的な振る舞いをするように。だからこそ、今まで視聴者の批判の矛先、つまり生贄となっていたフワちゃんの必要性を実感するようになったのでしょう。 彼女と言う問題児がひとりいたことで、逆に自由にふるまえていた出演者もいたと思います。つまり、必要悪の存在だったのでしょう。

嫌われ者キャラとして、さらなる人気になるか?

1年前の炎上発生のあと、フワちゃんは《本件の投稿は、私自身がしたものであり、アカウントを乗っ取られた、裏アカウントから載せようとしたものではありません。そして、元々やす子さんと私の間に確執なども全くありません》と、いつものタメ口で失礼な印象とは真逆の真面目な文体で釈明しました。 しかし、この謝罪文自体、友人のAマッソの加納さんがかつて明かしていたフワちゃんの「反省文テクニックを使っている」と批判され、火に油を注ぐ形となりました。 沈黙を経た今、復帰に向けてお仲間がさまざまな探りを入れているような状況ですが、そのたびに批判が上がっています。たとえ、各所からのラブコールが実ってテレビに復帰したとしても、一時的に話題にはなるでしょうが今までのような自由奔放な活躍は難しいかもしれません。 ハレモノのように扱われることを彼女自身求めていないでしょうし、受け入れてくれる視聴者も少ないでしょう。 ただその一方で、なにもかも忘れたようにさらっと復帰して、批判や騒動をネタ化し、よりグレードアップした非常識で不快感を与えるキャラクターとして、自然と活動を再開する姿も想像できるような気がします。今後の動向にさらに注目です。 <文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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