「ベビーカー邪魔だ」子連れママに絡む、舌打ちおじさん。近くにいた女性の“痛烈なひと言”で、真っ赤になって逃げ出した
おじさんを退散させた「女性のひと言」
「多分舌打ちおじさんも、女性の言葉でお母さんのことを思い出して、自分の行動が恥ずかしくなったんだろうなと思いました。きっと良いお母さんだったんでしょうね」
そして、もしも息子の悠太くんが将来道を踏み外しそうになった時に、そんな抑止力になれるようなお母さんなりたいと彩乃さんは思いました。
「レジ子さんにお礼を言い『私、いつもあなたのレジに並んでいて……ファンなんです』と伝えました。お名前が分からなかったので不自然な言い方になってしまったんですが、レジ子さんは笑って喜んでくれたんですよ」
スーパーで挨拶を交わす仲に
けれども、あれから彩乃さんはベビーカーでエレベーターに乗ることに二の足を踏むようになってしまいました。
「世の中、レジ子さんのような良い人の方が多いことは分かっているのですが、少数の“ベビーカー邪魔派”の人にまた遭遇して心ないひと言をぶつけられるかと思うと……。今ではよほど空いたエレベーターにしか乗らないと心に決めて、ちょっとでも混んでいたら何基でも根気強く待つ姿勢で出かけるようにしているんですよ」
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