また、高市さんのリップの変化も注目されています。以前は濃いリップで上唇の山をくっきりかいていたのが、今はピンクベージュ系で柔らかい雰囲気になっています。
「上唇の山をぼかして人中(鼻の下)を短くするのが、若い女性に流行っていますが、私としては、上唇の山はしっかり描いてもいいと思います。
それよりも気になったのが、リップカラーの古さです。先日60代女性の集まりに参加したのですが、皆さんが言うには、『高市さんのリップカラーは、私たちが20代だったバブル期に爆売れした外資系コスメの色なのよね。あ、まだあの色を使ってるんだ……って』と盛り上がっていました。
トレンド最先端をいく必要はないのですが、やはり昔のメイクを死守している方は、なんとなく頑固なイメージに見えてしまいますね。その点で、高市さんがリップカラーをアップデートしたのは、よかったと思います」
また、総裁選当日に着ていた鮮やかなブルーのスーツも目を引きました。かつては、黒やグレーのスーツが多かったのが、ブルーをトレードマークにした高市さん。憧れの人だというサッチャー元英国首相のブルーとモロ同じ、という説もありますが……。

総裁選の出陣式(9月22日)。高市氏の右隣の松島みどり議員は赤、左隣の片山さつき議員はピンク+花柄だが…やはりブルーは正解かも
「スーツの定番カラーである『黒』は権威を示す反面、距離感を生みやすい。また『グレー』は印象を抑えるので、私自身も目立ちたくない場面では、あえてグレーを着て“気配を消す”こともあります。
それに対して、最近の高市さんの鮮やかなロイヤルブルーは、威厳・知性・華やかさを感じさせる色。英国王室の公式カラーとしても知られていますよね。
また、威厳を強調したいときはロイヤルブルー、柔らかさや親しみを出したいときはやや緑がかったティールブルーなど、青を軸に使い分けているように感じられます。プロのアドバイスが入っているのでは?」
華やかさを出そうとして、赤や黄色の芸人みたいなスーツを着る女性政治家もいる中、ブルーは賢い選択だったかも。
メイクやファッションを刷新したわりには、副総裁を麻生太郎元首相(85)にするなどの執行部人事は“旧体制に戻しただけ”という批判もありますが、本業の刷新をよろしくお願いしたいところです。
<池田曜央子 文/溝口ゆかり>
池田曜央子
(いけだ・ようこ)メイク講師。骨格補正メイク考案。一般社団法人
日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『
骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:
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