
――ユースケさん自身は、どういう人でありたいですか?
ユースケ:僕は普段から「人生でユーモアが一番大事だ」と言っています。ただ、周囲からもユーモアがある人間だと思われている分、パニックになったりすると後から反省することが多いんですよね。それこそパブリックイメージ通りの人間でいられればいいのにと思います。追い込まれた時にも「にやり」と笑えるやつというか。そういう男でいたいと昔から思っているんですけど、やっぱり余裕がないと「にやり」はできない。
――たしかにそうですね。
ユースケ:余裕がなくても、それを周りに悟られたくないし、自分を持っていくためにも、無理くりにでも「にやり」と笑えるくらいの精神力が欲しいです。追い込まれているのに、「面白いことになってきたな」と口にするとかね。小さなことから大きなことまで、人生ってどうしたって苦境に立たされるシチュエーションもあります。でも、そうしたときに「にやり」とできると、一拍考える余白にもなると思います。

――桜井家には「悲しい顔をしたらマイナスポイント」という家族ルールが登場します。ユースケさんがお子さんの頃には、何か家のルールはありましたか?
ユースケ:ノンルールです。ノンルールというルール。両親が働いていて、夜に僕と弟だけでいるということも多かったので、「これやっちゃダメ、あれやっちゃダメ」といったものが何もなかった。だから今みたいになっちゃった(笑)。
――現在のユースケさんのご家庭のルールは?
ユースケ:僕の家は妻がルールです。それに100%従う。それでいいのか?と感じることもありますが、結局はそれが一番うまくいくと思うんです(笑)。