田中：最後に、コミュニケーションに悩んでいる人へアドバイスをお願いします。 桜：マウンティングをとられて対応に迷ったら、「共感して流す」を合言葉にしてみてください。「そうなんですね」「大変ですね」だけで十分です。無理に張り合ったり、褒めてあげなくてはと正面から受け止めたりする必要はありません。 　例えば恋愛のシーンでは、相手のマウンティングに隠された本心を見抜きつつ、自分を大切にしてくれる人かどうかを冷静に判断しましょう。マウントを必要以上にネガティブに受け取らず、自分に合う人を見極めるための情報材料だと思いましょう。 　マウントをとってくる人に対して、つい反論したくなったり、マウント返ししたくなったりしますが、桜さんが言うように「正面から向き合わないこと」を意識してみると、必要以上に消耗せずにすみます。 　そして、マウンティングを「競争」ではなく、人間関係の「見極め」として使えば、心を守りつつ自分にとって本当に必要な人が浮かび上がってくるはず。マウントを取ってくる人との関係性はあなたにとって、本当に必要かどうか考えてみるきっかけにもなるのではないでしょうか。 ＜取材・文／田中亜依＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】