
個室がない女性たちに「もし専用の部屋があったら、どのように使いたいか」を尋ねたところ、最も多かったのは「一人で休憩・昼寝・ぼーっとする時間を過ごすため」(44人)でした。
続いて「趣味(手芸・推し活・読書・ゲームなど)を楽しむため」(37人)、「夜、一人で就寝するため」(30人)、「メイクや身支度など、自分のケア時間のため」(24人)という結果になりました。
「在宅ワーク・勉強など、集中して作業するため」と答えた人は19人で、より上位に挙がった用途を下回りました。この結果から、女性たちが求めているのは“能動的な作業空間”よりも“自分を取り戻すための回復空間”であることがわかります。
家庭内で「常に他人と共有する時間」が長い生活リズムの中で、「誰にも邪魔されずに過ごす静かな時間」を求める心理が表れているといえるでしょう。
個室のある女性たちの使い方は?多くは「寝室」としての活用
一方、自分専用の個室を持っている女性たちは、どのように活用しているのでしょうか。自由回答からは、多くの女性が「寝室」としての使用を挙げていることがわかりました。
「寝室として」(50歳女性・会社勤務(一般社員))
「寝室」(54歳女性・無職)
「自分が過ごす部屋、寝る部屋」(47歳女性・その他の職業)
また、趣味や自分の時間を楽しむスペースとして活用している例も見られます。
「趣味の部屋として使っています」(53歳女性・専業主婦)
「趣味の部屋」(37歳女性・会社勤務(一般社員))
「夜にパソコンでネットを見ながらのんびりと」(49歳女性・専業主婦)
中には、複数の用途を兼ねた使い方をしている人もいました。
「ベッドを置いていて寝室がわりにもしている。自分の趣味のものを置いている」(47歳女性・専業主婦)
「在宅ワークと自分の寝室」(36歳女性・会社勤務(管理職))
「ベッドなし、ノートパソコンや手芸道具などを置いてるが滞在時間は少ない」(46歳女性・専業主婦)
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今回の調査から、「自分だけの部屋」を持つことは、単なる贅沢ではなく、住宅事情やライフステージといった構造的な要因と深く関連する、生活の質に関わる問題であることが見えてきました。
皆さんのご家庭では、家族それぞれの「自分の空間」はどのように確保されていますか? また、限られた住空間の中で、どのようにプライベートな時間を大切にしていますか? 家族の暮らしやすさを考える上で、「個室」という視点から見直してみるのも一つの方法かもしれませんね。
【調査概要】
調査対象:30~59歳の既婚女性200人
調査期間:2025年11月5日
調査機関:(株)クロス・マーケティング「QiQUMO」によるアンケート調査
<文/女子SPA!編集部>