昨年独立し“俳優の夫”とふたりで会社を設立。47歳女優が明かす「夫婦関係の変化」とは
俳優の雛形あきこさん(47歳)が、舞台「『新 画狂人北斎』-2025-」に出演しています。演出家・宮本亞門による新たな葛飾北斎の物語で、⻄岡徳馬さん演じる北斎の娘・お栄を演じています。
雛形さんは1992年のデビュー後、ドラマ・映画・舞台など幅広く活躍中。昨年の独立後、夫の天野浩成さん(47歳)とともに二人三脚で仕事も人生も過ごすにあたり、ライフスタイルの工夫をしたことでプラスの影響が出たと言います。舞台のことや人生のこと、お話をうかがいました。
――葛飾北斎の娘・お栄は以前も演じられていましたが、まず台本を受け取った時、どのような感想を抱かれましたか?
雛形あきこ(以下、雛形):一昨年に「画狂人北斎」を演っているのですが、そこから今回「新」ということで「新」が付いているだけかと思ったら、ほぼすべてが変わっていまして(笑)。なのでリセットみたいな感じなのですが、そこからも日々まだ変わっていくだろうという。「大丈夫かな?」と不安もありつつ進化をし続けているなという印象です。
――北斎とお栄は、絵を描くことだけに生涯を捧げるエネルギッシュな父娘ですが、作品世界の魅力についてはいかがでしょうか?
雛形:好きなことだけをして生きることがこんなに大変なのかということと、それだけで生きられた葛飾北斎という人のエネルギーがすごくて素敵だと思いました。そうなれたらいいなというあこがれもあります。その北斎について生きていたお栄という人もすごく素敵な人なんです。
――今年は長澤まさみさん主演で映画にもなっていて、お栄にちょうど注目が集まっていますよね。
雛形:ただ、女絵師としては生きて行けない時代なんですよね。自分も絵師になりたかった人が、時代が認めてくれないという葛藤を持ちながら、父の北斎を支えて生きていたお栄もまた強い人だったんだろうなと思うんです。みんなそれぞれに強い信念を持って生きていた人たちのエネルギーというのが、すごく素敵だなと思いながら日々やっています。
――今回の舞台のお栄は前回の舞台と比べ、人物像に変化はありますか?
雛形:もちろん北斎を支えてはいますが、前回よりも女絵師としての葛藤もちゃんと描かれるようになりました。だから、ただただ支える強い女性ということだけでなく、自分の中で持っているものも見え隠れするという。そこで有名になれるわけじゃないということも、ちゃんと自分でわかっている。この国じゃ無理だということもわかっているけれど、描き続けるみたいな姿が描かれていきます。
――なるほど。現代に通じるようなアレンジみたいなこともされているのでしょうか。
雛形:好きなことをすることがとても難しい、認められないことの難しさは、女性だからとか関係なく、どの時代でもあると思うんです。でも、その中で自分が頑張れるエネルギーのようなものを強く持てた女性ではあると思うので、そういうことに負けない姿は素敵だなと思いつつ、なかなかそういうふうになれないものだとも思うので、そうなれたらいいなと。北斎にしてもお栄にしても、あこがれを感じながらやっています。
葛飾北斎という人のエネルギー
――葛飾北斎の娘・お栄は以前も演じられていましたが、まず台本を受け取った時、どのような感想を抱かれましたか?
雛形あきこ(以下、雛形):一昨年に「画狂人北斎」を演っているのですが、そこから今回「新」ということで「新」が付いているだけかと思ったら、ほぼすべてが変わっていまして(笑)。なのでリセットみたいな感じなのですが、そこからも日々まだ変わっていくだろうという。「大丈夫かな?」と不安もありつつ進化をし続けているなという印象です。
――北斎とお栄は、絵を描くことだけに生涯を捧げるエネルギッシュな父娘ですが、作品世界の魅力についてはいかがでしょうか?
雛形:好きなことだけをして生きることがこんなに大変なのかということと、それだけで生きられた葛飾北斎という人のエネルギーがすごくて素敵だと思いました。そうなれたらいいなというあこがれもあります。その北斎について生きていたお栄という人もすごく素敵な人なんです。
――今年は長澤まさみさん主演で映画にもなっていて、お栄にちょうど注目が集まっていますよね。
雛形:ただ、女絵師としては生きて行けない時代なんですよね。自分も絵師になりたかった人が、時代が認めてくれないという葛藤を持ちながら、父の北斎を支えて生きていたお栄もまた強い人だったんだろうなと思うんです。みんなそれぞれに強い信念を持って生きていた人たちのエネルギーというのが、すごく素敵だなと思いながら日々やっています。


