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「今は“清純派”ではなく第2形態」不倫で消えた41歳“元国民的タレント”が再注目される理由

バラエティでの新たな立ち位置と自虐の笑い

1120_ベッキーさん③

画像:株式会社AbemaTV プレスリリースより

10月に放送された深夜のバラエティ番組『見取り図じゃん』(テレビ朝日)の企画「リアル水掛け論」の女性版「女子びちゃびちゃ論」に出演したベッキーさん。同企画はお題に対して出演者たちが議論していき、論争が激しくなると水をかけ合うという体を張った企画です。 ベッキーさんは「赤裸々な下ネタで笑いを取るのはみっともないのか」「好きな男に貢ぐのは愛か悪か」というお題に対して持論を展開。しかし話の流れから他の出演者に「(考え方が)ブレちゃったね」と仕掛けると、「あんた元清純派やで、一番ブレてるで」と突っ込まれる展開に。その後は「今は清純派ではなく第2形態で頑張ってるんだよ!」と叫び、自虐でオチをつけていました。 また優等生発言をするアイドルに対して「なんかムカつく!」「止めろ、その手!」と水をかけまくるなどお局的な絡みも見せました。このベッキーさんの姿に「生き生きしている」「間の取り方やコメントはさすが元バラエティクイーン」「こういう自虐したり他に噛みついたりするキャラでもっとテレビで見たい」といったコメントも寄せられていました。

経験を生かした毒舌キャラと今後の展望

スキャンダルを避けざるをえないバラエティ番組において、スキャンダルNGとなってしまうと腫物扱いとなり、他の出演者も困りますし、制作側も使いにくいでしょう。しかし、ベッキーさんのように「いじっていいですよ」というスタンスで自分から仕掛けたりいじられる方向に持っていったりすることで笑いが生まれやすいのは確実です。 また若手タレントやアイドルなどに自身の経験をもとに辛口でアドバイスしたり嫌われ者として絡んでアイドルを引き立たせたりする立ち位置もスキャンダル経験者ならではと言えるでしょう。この動きは現在のアンジャッシュの渡部建さんを彷彿とさせるものです。 誰のせいにするでもなく、自分が悪かったと反省の弁を述べつつも、不倫スキャンダルのいじりは受けて立つ覚悟が垣間見えます。
1120_ベッキーさん①

画像:テレビ愛知株式会社 プレスリリースより

実際、現在のベッキーさんが意外と視聴者に高評価なのは、彼女のバラエティ対応能力が相変わらず強いことも理由でしょう。自分のせいとはいえ、一度地獄を見た元人気絶頂女性タレントの這い上がり方としてロールモデルを示していることで、視聴者も興味を持つのではないでしょうか。 そもそも不倫スキャンダルがもう9年前であること、結婚して子育てをしている真面目な私生活を送っていることから「禊は済んでいる」という見方もあります。 ただ「友達で突き通す」として嘘をつこうとしたことでイメージダウンが起こったのは事実なので、今後は「過去は元気キャラで売ろうとしていました」と過去をぶっちゃけたり、性格の悪いお局毒舌キャラでいくという方向性が最も活躍しそうな道でしょう。40歳を超えた年齢やライフステージの変化もまたその毒やキャラの説得力を持たせていくはずです。 10月には朝の情報番組『ラヴィット!』(TBS)にも出演するなど、再びバラエティ番組での活躍が増えてきたベッキーさん。どんな球でも返してくるバラエティスキルや笑いに転換する安心感があるため、今までベッキーさんと絡んだことのない芸人もいじりやすく、共演も増えていくのではないでしょうか。 数々の荒波を超えて人生経験を経たベッキーさんの第2形態に今後も注目です。 <文/エタノール純子>
エタノール純子
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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