「女に嫌われる女」『じゃあつく』モラハラ・勝男よりも“鮎美”の方が、よっぽどヤバイ理由。歴代最高記録ドラマの裏側
今クールで最も話題を集めているドラマといえば、火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)で間違いないでしょう。
第3話は、TVerでの再生回数が配信開始から1週間で442万回を突破。2023年8月放送の『VIVANT』(TBS系)第5話が記録した419万回を上回り、バラエティ番組を含むTBS全番組の中でも歴代最高記録を更新したといいます。
本作は竹内涼真さんと夏帆さんがダブル主演するラブコメドラマ。
海老原勝男(竹内涼真さん)は、表向きはハイスペなさわやか男子ながら、「女の幸せは家で料理を作って愛する人の帰りを待つこと」という古臭い価値観を持った、今どき珍しい亭主関白な男。
大学時代に出会って恋に落ち、同棲していた彼女・山岸鮎美(夏帆さん)は、勝男のために手間のかかる手料理を毎晩作っていましたが、勝男からは「しいて言うなら、おかずが茶色すぎるかな」とチクリと嫌なことを言われていました。
そんな事情があり、勝男は鮎美にプロポーズするも、彼女の返事は「NO」。本作は、勝男と鮎美、二人の愛の再生を描く物語です。
第1話放送当時は、竹内さん演じる勝男のモラハラっぷりがヤバすぎると話題になっていました。第2話以降は視聴者が勝男の改心や成長を見守っていく形となり、彼の評価はうなぎ上りなのですが、とにかく初回のモラハラモンスターっぷりにSNSなどでは非難の声が相次いでいたのです。
一方、夏帆さん演じる鮎美に対しては、視聴者からは同情の声が寄せられ、あまり批判されることはありませんでした。しかし、LINE公式サービスで計1万件以上の恋愛相談を受け、恋愛コラムも数多く執筆している筆者からすると、勝男に匹敵するぐらい鮎美はヤバく感じます。
そもそも、勝男がアラサーになってもモラハラモンスターのままであるのは、鮎美の責任もかなり大きいのです。鮎美がモラハラな価値観を否定せずに、受け入れ続けていたことで、勝男は長年、自分の考えが間違っているのだと気付く機会を逃し続けていたとも考えられるからです。
TBS全番組の中でも歴代最高を記録
もし勝男がつき合ったのが鮎美ではなかったら…
もし勝男が大学時代に好きになったのが鮎美ではなく、もっとハッキリと自分の意見を主張できる女性や、普通の感覚を持っていてそれを教えてくれる女性であれば、彼はもっと早い段階で自分の痛々しさに気付けたことでしょう。
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