「女に嫌われる女」『じゃあつく』モラハラ・勝男よりも“鮎美”の方が、よっぽどヤバイ理由。歴代最高記録ドラマの裏側
鮎美は男に媚びまくる典型的な「女に嫌われる女」
このドラマはモテ全ベット女の成長譚でもある
「いかに男性に好かれるかだけを意識して生きてきた」という鮎美は、勝男と別れた後、年下男子・ミナトと付き合い始めます。しかし、ミナトは次々に恋人を変える“大量消費型恋愛体質”だったため、鮎美は振り回され、挙句にはフラれて独り身に。 第6話では、新たな恋を探すために婚活パーティーに参加します。そこでは年収1200万円の好条件の男性に声をかけられますが、《まただ、私はまた誰かに選ばれたくて、すがろうとしている》と気付く描写がありました。 鮎美も勝男と同様に、過去の自分と決別して、変わろうともがいています。『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は勝男の成長譚という要素が注目されがちですが、鮎美の成長譚でもあるのです。 ドラマ前半は勝男のモラハラっぷりと、そのヤバさに気付いた彼の成長がフィーチャーされていました。ドラマ後半では、メンタルが不安定な描写が多かった鮎美が、成長していく様子が描かれるのではないでしょうか。彼女が本当の意味で強く変わっていくことを期待しています。 <文/堺屋大地>
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
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