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「世界の見方」が運命を変える!初期設定を書き換えれば人生が好転するワケ|ジェーン・スー×角由紀子

初期設定が未来を左右する、“頑張る”の真の意味

スー:先日、「となりの雑談」の中で「頑張るとは」みたいな話になったんですよ。番組のパートナーの桜林直子さんが「昔は自分ができないことを無理してやることだと思っていた」と言うので、私は「普段は20%の力で生きているけれど、頑張るときには80%とか120%の力を出さなきゃいけないから超めんどくさいけどやるしかない、というのが頑張ること」って言ったんです。 そもそも、頑張らなきゃいけないことは、できないこととか無理なことだとは思っていない。本当に嫌なことはハナからやらないもん(笑)。でも、生きづらいと思っている人たちは、できないことや無理なこと=頑張らなきゃいけないことに設定されているから、すごいプレッシャーになって辛くなっていくのかなと。 角:今日は学びが多いです。 スー:やめてくださいよ(笑)。過去に「ザ・シークレット」とか引き寄せ系の本を読んだ時、私は「普通のことしか書いていないな」と思ったのですが、その「普通」が魔法に思えるくらい、いわゆる「初期設定」を間違っている人がたくさんいるんでしょうね。 角:なぜ初期設定を間違えちゃうんですかね? スー:自分では選べなかった最初の環境だと思います。自他の境界線が上手に引けない親とかに育てられると、そうなってしまうのかもしれません。うちの父親はめちゃくちゃなんですけど、自他の境界線だけは非常にはっきり引ける人で、母もそうでした。親の機嫌を伺う必要もなかったし。 角:でもスーさんのお父様って自慢話しもしないし、身だし並みもキレイにされていらっしゃるみたいで……これってすごいことですよね。 スー:うん、そこはすごいんだけど、その代わりお金が一銭もないんですよ(笑)。あの本(『介護未満の父に起きたこと』)は相当マイルドに書いていますから(笑)。 角:なるほど(笑)。でもいろいろな意味で「初期設定」は重要なんですね…。 スー:そう。「私はこういう星の下に生まれた」と言う人がいますけど、それも設定だから、おそらく自分で変えられるわけで。 角:確かに。でもそれを「設定」だと思っていない人が多いですもんね。 スー:そうなんですよ! だから「自分はなにをしてもあんまりうまくいかない」という設定でいると、いい話も全部断ってしまったり、「こんなことをやったら笑われる」と尻込みしちゃったり。でもね、そうした毎日の小さな決断がすべて粒子になって結果につながるわけだから。 角:それこそが「引き寄せ」の基本です。

スピリチュアルを日常に役立てる方法

スー:設定がうまくいかない人がスピリチュアルとかにハマってもあまり責められないですよね。それで解決するとは思えないけれど……。 角:確かに。例えば数珠をつけて、そのおかげで初期設定変わったけど、最近ダメなのは新しい数珠を買ってないからだわ……みたいになっちゃう。
ジェーン・スー×角由紀子

角由紀子さん

スー:数珠の購入では初期設定は変えられませんからね。ただ、初期設定を変えたっていうことをリマインドするためのツールにはなると思います。でも「生きづらい初期設定」から「生きやすい初期設定」に変えることは、スピリチュアルとかじゃなくても普通にできることだと思います。 角:あと死にかけるとすごく人生が変わるので、特殊な訓練を受けにいくのもいいかも。 スー:そうなの?(笑)。どういう時に、なぜ自分がスピリチュアル的なものを求めるのかを見つめるのってすごく怖いと思うんだけど、それは絶対にやったほうがいいとは思います。 角:そうですね。 スー:ちなみに私にとってスピリチュアルというのは「余興」みたいなもので、「見える」人たちのおこぼれを授かって楽しむ、というのは全然ありだと思うんですよね。頭ごなしに「ない」と否定するのも失礼な話だし、接点を持たないのもまた面白くないし。 角:それはもったいないと思います。 スー:「人より特別な自分でありたい」と思ってスピリチュアルを摂取している方も少なからずいると思うのですが、自分が人に比べて劣っていると思っていなければ、特別になりたいとは思わないんじゃないかな。じゃあ、なぜ初期設定で自分が人より劣っていると思うのか?実はそこを掘っていくほうが有意義だと思うんです。
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