既婚・未婚、子あり・子なし…40代に増える「友達と話が合わない問題」。縁を切らずに“心がラクになる方法”を考える
恋愛・婚活コンサルタントの田中亜依です。10年間の婚活で600人以上とデートを重ねた経験を活かし、現在は年間1000人以上の恋愛相談を受けています。
今回も、国際線ファーストクラスを担当していた元客室乗務員の桜さん(仮名・38歳)と共に、大人のコミュニケーション術について語ります。桜さんは客室乗務員として国際線のファーストクラスを担当した後、指導員として活躍しており、ホスピタリティ分野のプロです。
年齢を重ねるにつれ、ライフステージの違いから、友人と疎遠になったり、気まずさを感じたりする人も多いのではないでしょうか。今回は、CA流の「距離感の持ち方」を伺いました。
田中亜依(以下、田中):40代になると、既婚・独身、子あり・子なしなど立場の違いで友人関係がぎくしゃくすることがあります。
人間関係の「距離感」をどう保つかがポイントになってくると思うのですが、桜さんはCA時代、お仕事で人との距離感に悩むことはありましたか?
桜さん(以下、桜):ありました。機内は距離感の調整そのものです。
ファーストクラスは少人数なので、じっくりお客様に寄り添える。一方、エコノミーは大人数のお客様へ効率的に対応しないといけない。つまり、深く関わる時とさらっと流す時を切り替える力が求められるんです。
田中:婚活女性からも「子持ちの友人に会うと、いつも子どもの自慢話ばかりされる」「話題を全部持っていかれて疲れる」という声をよく聞きます。そういう時はどうすればいいでしょう?
桜:そういう時は、“エコノミーモード”に切り替えればいいと思います。お客様の多いエコノミークラスでは、全員に集中して対応しようとすると体力が持ちませんよね。だから、必要最低限の対応で、あえて深く関わらない。
友人関係も同じで、「そうなんだ、すごいね」と軽く返して、無理に深く会話を広げない。距離を置くことは悪いことではなく、自分を守るための工夫なんです。



