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44歳・元テレ朝アナ、ハワイ移住して突如“主夫のいる暮らし”に。心境をつづる「なんという贅沢!」

 新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(44歳)。
大木優紀さん

大木優紀さん

 40歳を超えてから、スタートアップ企業「令和トラベル」に転職。現在は旅行アプリ「NEWT(ニュート)」の広報を担当。さらに2025年10月には、ハワイ子会社「ALOHA7, Inc.」のCEOに就任し、家族とともにハワイへ移住。新たなステージで活躍の場を広げています。  第26回となる今回は、ハワイ移住を経て家族のライフスタイルが変化した大木さんが、話題のドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』を観て感じたことを綴ります。(以下、大木さんの寄稿) 【過去記事】⇒連載「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」を読む 【Voicyで聴く】⇒音声版「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」

移住してわかった“家事をする人”が家庭にもたらす大きな意味

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)公式サイトより

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)公式サイトより

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』というドラマがとても話題になっていますよね。みなさんも見ていますか?  料理も家事もやらないのに、口だけ出してくるパートナー。その見えない苦労を可視化して、「別れ」から始まるストーリーのドラマなんですが、その内容がとても共感を呼んでいて、SNSなどでも議論も巻き起こっています。  私自身も、これまで、家事と育児のメインを担っていました。しかし、ハワイへの移住をきっかけに生活が一変。家事の大半を夫が担ってくれるようになり、そこから家事への考え方が大きく変わりました。  今日はそんなライフスタイルの変化から見えてきた、家事を担う人の価値、そして男女問わず「専業主婦(夫)」という存在の社会的意義について、私の感じたことを綴ってみたいと思います。

共働き時代だからこそ感じた、“主夫”がいる暮らしのありがたさ

 時代は令和になり、夫婦ともに働く「共働き」がスタンダードになりました。家電は進化し、行政のサポートや外注サービスも整い、家事の負担を家庭内だけで抱え込まなくてもよい環境が広がっています。  今は「夫婦だけで家庭を回していく」難易度が、世の中全体で下がってきた時代だと言えるでしょう。育児をしながら働きたい女性にも男性にも、それぞれに働く選択肢が与えられるようになった。それが、今の世の中だと思います。  そんな中で、私たち家族はハワイへ移住しました。ビザの関係もあり、今は、私がフルタイムで働き、夫は日本の仕事を半分に減らしてリモートワークを中心に。実質、夫は“ほぼ専業主夫+アルファ”のような形で家庭を支えてくれています。  そして、私は人生で初めて「家の中に主夫がいる暮らし」を経験することになりました。家事や子育てを全面的に担わなくてもいい状態。それがは想像以上にありがたいものでした。  初日から、帰宅すると夕食の用意がしてあって。夫はこれまで料理をほとんどしてこなかったので、「家に晩ごはんがある」という事実が、胸にしみました。  子どもたちは遠慮なしに、「え、今日これだけ!?」と初めの頃は言ってましたが、私にとっては、例えそれが焼いた肉とご飯だけでも十分。  今まですべて自分が担ってきて、これを出すまでにどんなに大変だったかという事実を知っているからこそ、働いて帰ってきたとき、子どもと自分が食べる料理が用意されていること、それは本当にありがたかったんです。
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料理は日々のプロジェクト。家事の見えない苦労とは?
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