すっぴんやプライベートも…。「ガーリーの神」カリスマモデルが振り返る、平成ギャルカルチャーの魅力
12月初旬、X(元Twitter)で平成のギャルカルチャーが話題に。なかでも『Popteen』モデルとして活躍した菅野結以さんが「菅野結以、平成ガーリーファッションの象徴として再注目」とトレンド入りし、タイムラインは当時を懐かしむ声であふれました。
突然のバズを経験した感想と、平成ギャルカルチャーへの想いについて、菅野結以さん本人に話を聞きました。
――今回のバズは、同じく『Popteen』出身であるモデルの益若つばささんが「菅野結以様は白くて可愛くて顔整いで今も昔もガーリーの神なの」とXに投稿したことに端を発しています。益若さんの投稿を受けて「菅野結以ちゃんは平成のカリスマギャルだしみんなの憧れだった」「菅野結以は美白の姫系ギャルだしリズリサの象徴みたいな存在」などのコメントが盛り上がりましたが、突然バズった感想はいかがでしたか?
菅野結以さん(以下、菅野):みんなこんなにわたしのこと好きだったの!? と驚きました(笑)。ともに時代を生きた平成女子たちの熱き想いがとめどなく届き続けて、無我夢中でぼろぼろになりながらもぜんぶさらけ出してあの時代を本気で駆け抜けた甲斐があったな、とじーんとしました。
――益若さんが投稿した『Popteen』のサハラ砂漠ロケの誌面は、「あっっ、サハラ砂漠にギャルがいる! ありえないっつーの‼ リズリサインモロッコ」という突き抜けたタイトル&菅野さんたちがギャル服でラクダにまたがった写真がインパクト大でした。
菅野:このロケは、モロッコのサハラ砂漠の真ん中までラクダに乗って移動して、水道も電気もない場所でテントを張って寝袋で眠り、目が覚めるとまず虫さんと目が合うという日々。トイレは? あの丘の向こうでどうぞ、メイクは? 崩れないようにまっすぐ寝て! という環境で、強くたくましくなりました。この大きな地球では自然界に人間がお邪魔してる側なんだ、と気付き視野が広がるきっかけにもなりました。
サハラ砂漠は暑いかと思いきや、陽が落ちている時間は極寒なんです。キャミソールにミニスカサンダルでラクダに乗って朝日を待ちながら撮影したシーンは、あまりの寒さに涙が止まらず、仕上がりをよく見ると泣いています(笑)。
――体を張ったロケだったんですね。ギャル誌である『Popteen』は、読者モデルを起用し、リアルなファッションや美容を紹介していたのが印象的でした。
菅野:当時の雑誌は超リアル主義だったので、絶叫マシンやバンジーにカメラをつけて乗って撮影したり、抜き打ちで身体測定をされたり。「私服1か月着回し企画」はヘアメイクもスタイリングも本当にすべて自前だったし、すっぴんもプライベートも過去もすべてさらけ出してました。一日100体撮影するなんてのもザラで、撮影期間はとにかく眠れず、クマや肌荒れもそのまんま掲載。フィルム写真で、現在のような加工やレタッチもなかったので、すべてがリアルでした。
当時の過酷ロケを振り返る
全てが“リアル”だった撮影
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