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すっぴんやプライベートも…。「ガーリーの神」カリスマモデルが振り返る、平成ギャルカルチャーの魅力

リアルだったからこそ輝いた個性

――益若さんも、当時を振り返って「みんなが個性を受け入れてくれて結果売れたの。コンプレックスを抱えながらもメイクと髪型とファッションを鬼盛りしてどの個性も素晴らしいよねって時代なの」「だから平成のモデルは今でもリアルで可愛いをとても大切にしてる人が多いの」と語っていました。 菅野:今回、盟友である益若つばちゃんがわたしと平成への愛を熱弁してくれたところから、みんなの中に眠っていたギャル魂が目覚めて瞬く間に覚醒していく様は、あの頃いつも現場の熱気と渦から流行が生まれていった現象にもよく似ていたと思います。 現代の均一化した美の基準や、少しでもその型から外れたら批判されたり、常に他人から評価を下されるような風潮にストレスを感じていたひとがたくさんいたんだなと。
『オルタナ美容 非常識美人の哲学』(扶桑社刊)より

『オルタナ美容 非常識美人の哲学』より

――おっしゃるように、令和では多様性が重んじられる一方で、SNSを通じて常に見た目をジャッジされているような風潮もあると思います。菅野さんはこの風潮について、どのように感じていますか? 菅野:わたしは骨格診断もパーソナルカラー診断もしたことがありません。なぜなら基本どうでもいいと思ってるから。もちろん参考にするのはいいと思うけど縛られるのは違うし、好きな服を着て好きなメイクをしてときめいて、自分の気分をぶちあげながら過ごすことが一番大事。人からもらういいね! より、自分の好き! を大事に生きていきたいと考えています。縛られる必要のない呪縛から解放されて、のびのび心地よく生きられるひとが増えたらいいなあと願います。

平成ギャルカルチャーの魅力

――改めて、平成ギャルカルチャーの魅力とは何だったと思いますか? 菅野:美容もファッションも、人の目を気にするよりとにかく自己探求で全員個性爆発、そのリアルさがカルチャーになったと思います。じぶんを貫くスピリットこそがギャルで、「みんなちがってみんな最高♡」という、他人の目より自分の好きを信じる姿勢がありました。お気に入りの我が青春であり、一生待ち続けていたいマインドセットです。
『オルタナ美容 非常識美人の哲学』(扶桑社刊)より

『オルタナ美容 非常識美人の哲学』より

――10代から活躍されている菅野さんも、アラフォーと呼ばれる年齢になられました。「平成の姫ギャル代表の菅野結以ちゃんが最近話題になってたけど、インスタ見たら今もめちゃくちゃ可愛くてびっくり」など、現在の姿にも驚きの声が上がっています。昨年出版した美容本『オルタナ美容 非常識美人の哲学』も再注目されていますが、この先どんなふうに歳を重ねていきたいですか? 菅野:年齢やこの世の謎な価値観に縛られず、常識に囚われず他人に惑わされず、自分の正解は自分でつくっていきたいです。自分と自分が好きなひと以外からの評価って、実際かなりどうでもいいもの。世の普通ベースで話されると話すことがなくなるし、正解はたぶん100億通りくらいあるので、人と同じところを目指す必要はまったくなくて、評価基準はいつも天高くこの胸のなかに持ち続けていたい。 『オルタナ美容』に「うちの芝生、ピンクでいかせていただきます」という格言を掲載したのですが、隣の芝生って、必ず青く見えるもの。だからわたしは、もう青さで競わない。向こうが青なら、こっちはピンクの芝生で勝負。「うちの芝生、ピンクでいかせていただきます」という気持ちでいることが大事……というメッセージを込めています。これからも、自分軸でピンクの芝生を育てていきます♡ <取材・文/女子SPA!編集部>
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa
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