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40歳・元テレ朝アナ、ハワイ移住3か月目のリアルな英語力を明かす「雑談になると…」

8割の理解とAI。これが私のハワイでの英語スタイル

大木優紀 現在のリアルな英語レベルとしては、ネイティブの方が容赦ないスピードで話し始めると、正直8割くらいしか理解できません。ただ、会話の文脈はつかめるので、「何について話しているのか」や大まかな方向性は把握できています。  とはいえ、商談はミスが許されない場面なので、最終的には必ずテキストで内容の確認を入れるようにしています。ここに関しては、AIの力が本当に大きい。Geminiなどを使えば、トーンまで含めて「こういうメールを作って」と指示を出すだけで、必要な英文メールを整えてくれます。  おかげで、テキストでのコミュニケーションに関しては、日本語とほぼ同じスピードで対応できるようになりました。  この時代にハワイにこられてよかったなと思います。

AI時代の英語のゴールは“正しさ”から“人間らしさ”へ

 AIは、英語学習そのものを大きく変えた。いま、私はそれを強く実感しています。  以前は「正しい文法で書ける・話せること」がゴールでした。でも今は、その“正しさ”はAIが簡単に補ってくれます。つまり、人間が英語でやるべきことは、以前とはまったく違うステージに移ったのだと思います。  ハワイに来て、本当に必要なのは、私の人柄や、人格、バックグランドのような「私らしさ」を英語にきちんとのせてコミュニケーションを取ること。そこから信頼関係をいかに築けるかというところが大切だなと感じています。  商談の内容は今の英語力でもなんとか理解できます。でも、ちょっとした雑談や、話題がふわっと広がっていく瞬間になると、ニュアンスが急に難しくなる。  ジョークが拾えなかったり、笑うタイミングを逃したりすると、「ああ、ここに一番“人間らしさ”が出るんだ」と痛感します。  今の私が目指すべきなのは、“正しい英語”ではなく、“私という人間を表現できる英語”。AIが強力になったからこそ、英語のゴールがそこに移動したのだと、本当に実感しています。
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ハワイで気づいた、英語の本当の目的地
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