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グループ脱退、逮捕を経て…40歳になった元KAT-TUNが11年ぶりのドラマ出演。再始動の明暗は

11年ぶりの地上波ドラマ出演

 場所を変え渚はさらに切り込む。どれくらいの期間に及んで大麻を使用していたのか? 逮捕時の所持量は? 田口はそれぞれ、「10年」と「0.38g」と臆することなく具体的に答える。  留置所の独房を照らし続けていた「キンキン」の蛍光灯描写も含め、彼のアイドル人生を一変させた出来事の細部は決して忘れない。  番組では田口が現在特に力を注いでいる仕事場にも潜入した。場所は新宿・歌舞伎町。日本では珍しいというメンズショークラブを見せる箱である。トップアイドル時代のノウハウを今はショー作りのディレクションで発揮している。  ここからスターを輩出したいのだと田口は夢を語る。エンタメを渇望する気持ちは変わらない。そして自らがプレーヤーとして再始動することも並行している。今年12月22日から、田口にとって地上波ドラマ11年ぶりの出演作である『欲しがり女子と訳あり男子』が放送される。  ハラスメントの嫌疑をかけられ左遷された広告マンの主人公・神田大地(田口淳之介)が、シェアハウスの管理人として再出発するドラマの筋は、田口自身の再始動と容易に重なるだろう。  11年前の出演ドラマ『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系、2014年)では主人公の同期社員を演じていた。第1話冒頭近く、会社廊下の先から少し肩を揺らして軽快にやってくる初登場場面のように、11年後の『欲しがり女子と訳あり男子』でもきっとリズミカルな調子が、一瞬で華やぐ画面を作るのだと思う。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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