「君のため」が口癖の45歳“モンスター上司”に追い詰められて…。仮面をかぶった支配欲に巻き込まれないためには
「あなたのために言うけど」「私だけは味方だよ」。そんな優しい言葉なのに、なぜかモヤっとした経験はありませんか?
気づけばその人の意見を聞かずにいられない。相談も決断も、その人を通さないと不安になる。もし心当たりがあるなら、相手は“マニピュレーター”かもしれません。心理学では、こうした「見えない操作」を行う人をマニピュレーターと呼びます。
表向きは善人で、裏では相手の感情・人間関係・自己肯定感を少しずつ侵食していくのです。たとえば、自分がいないと相手がダメになる構図を作る。不安や罪悪感で動かそうとする。“操られている”と気づきにくいのが特徴です。
見た目は親切でやさしいのに、裏ではあなたの感情や人間関係をじわじわ操る“見えない支配者”。そして、そんな厄介な人たちは意外と身近に存在します。今回は、そんなマニピュレーターに振り回された2人の声を紹介します。
「うちの部署には“めんどくさい上司”として有名な45歳の男性社員がいます。その優しさは“自分の役に立つ人”にしか向かなくて。使える部下には笑顔なのに、思い通りにならない部下には、態度が急変するんです」そう語ってくれたのは佐藤瑠衣さん(仮名・28歳/事務職)です。
「とにかく、注意の仕方が嫌味っぽい。私のミスじゃなくて、その上司の伝達不足でも『僕は何度あなたの尻拭いをすればいいのか』と言われました。ほかにも、説教のたびに『君のためを思って』と語りながら、『だらしなさが表情に出てる』とか、『服装も派手だ』とか人格や見た目も否定するんです。また、ため息を大げさについたり、こちらが声をかけてもあからさまに無視したり……。到底、大人の態度とは思えませんでした」
佐藤さんは次第に「自分は仕事ができない人間だ」と思い込んでいったそうです。
「でも、ネットの記事で“マニピュレーター”という言葉を知った瞬間、すべてが腑に落ちました。私は仕事ができない、人間としてダメなんじゃなくて、モンスター上司の支配欲に巻き込まれていただけなんだ、と。気づいたら、少し呼吸が楽になりました。上司だから気に入られなきゃとか、尊敬しなきゃと思わないで、こちらもちゃんと見定めていいんだって思えたのは大きいです。ヤバい上司とは正面から向き合わないこと。淡々と距離を取る。それだけで、自分の心を守れる気がします」
あなたも知らず知らずに操られているかも?
上司からの「優しさ」が、実は支配のサイン?
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