その後、検索範囲を自宅から20キロに広げてみたものの、都合のいい時間に入ることができる案件はしばらく見つかりませんでした。
あるといえばあるのですが、「未経験者歓迎」をうたっていても、「20代女性が活躍中!」(ファッション系のショップ店員や呼び込み系など)「男性が活躍しています」(力仕事など)と、40代無資格の主婦を門前払いするような文言が並べられているのです。

※写真はイメージです
仕事がたくさんある街中や、倉庫街や工場のある港湾地区はもしかしたら違うかもしれませんが、少なくとも私が住む都内のベッドタウン周辺ではできる仕事がほとんどなかったのです。筆者はライター歴15年、主婦歴10年、その前は丸の内の大企業に勤めていたこともありました。
しかし、このスキマバイト市場ではその実績は何の役にも立たないことを実感しました。「この私の貴重な暇時間を有効活用してやろう」などというおごり高ぶった考えを持っていた自分がはずかしくなるくらいです。
つまり、仕事をさせていただくために、選別される立場なのです。仕事を発注する立場から言えば、誰が来るかもわからないのですから、できる限り使えそうな人を求めるのは当然なのですが。
毎日のようにお仕事探しを繰り返したところ、近所の食品工場で無資格でも可能な大量募集案件を見つけることが出来ました。
ただ、ひとつだけ問題が。これも、「条件アリ」の募集だったのです。それは食品を扱う仕事ということもあり、「検便陰性者のみ」「Good率90%以上」ということ。

「検便陰性者」というのは、タイミーが無料で提供してくれるキットで検査をし、そこで赤痢菌などの菌を保有しているかどうかを確認するものです。申し込んでから結果到着まで、10日ほどかかります。募集案件の日時まで、まだまだ時間があったので、さっそく申し込みました。
そして、厄介なのが「Good率90%以上」という条件。初心者の場合はどうなんでしょう? 案件によっては、初心者の場合は例外的に免除されるところもありますが、当該の仕事にそんな文言の記載はありません。
システム的に申込できそうでしたが、ビビりな私は、勤務日時までにどこでもいいので「未経験者可」の所を探し、申し込むことにしました。