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40歳・元TBSアナが記録的大雪の札幌で見た“道民性”とは「あちこちで車が動けなくなり…」

大雪の翌日に学生さんへの講義が。そこで見たのは…

アンヌ遙香さん この原稿を書いているのは、1月27日の火曜日ですが、その時点でもまだまだ交通が大幅に乱れている状況です。記録的な大雪は影響が強く、特に観光客を中心に混乱があり、まだまだ非日常的な状況が続いているような形です。  実はこの大雪があった翌日、私はある発表を控えていました。私は社会人として働きながら、大学院の博士後期課程に在籍しており、研究発表を指導教官と学生さんの前で行うことになっていたのです。  公共交通機関の混乱も鑑みて休校になっている学校も多いと耳にしていましたが、大学は別。予定通りに何とか稼働している公共交通機関を見繕って大学に向かうことになりましたが正直なところ……「いや、今日はさすがに誰も来ないでしょう」と思っていました。  来られない理由が、これほどはっきりしている日もありません。交通機関は止まり、歩くにも危険で、外出自体が控えられる状況です。準備をしながらも、半分は覚悟していました。今日は、空っぽの教室に向かって話すことになるのだろうなあ……と。  だって指導教官の講義ならまだしも、いち大学院生の私の研究発表。変な話、私なら休んでしまうかも……。ところが! 時間になると学生たちが姿を見せはじめたではありませんか! 長靴に雪をまとい、コートの肩を白く濡らしながら、何事もないように席に着いていきます。中には遅刻をしてまで姿を表した学生さんも。  これには、私は素直に感激しました。社会人院生として、「え! みんな、偉いですね」と言うことは簡単ですが、あのときの感情は、それ以上のもの。  この状況でも来る、という選択。当たり前のことなのかもしれません。しかし、もし自分が学生だったらどうしただろうかと考えると、行けない理由をいくつも思い浮かべて(コラ)今日は仕方がないと自分を納得させて休んでいたかも。

いろいろな状況を飲み込み、社会を回している人たちがいる

アンヌ遙香さん  猛烈な雪で各所に影響が出ていても、きちんとやって来る若者たち。昨今の若者は本当に真面目だなと感じる瞬間が、私の中でよくあるのですが、改めてそれを実感した次第。  とにかく、歩道も埋まり2車線が1車線になり、自家用車での移動もままならない札幌の今の状況。本当に大変なことになっていますが、その状況を飲み込んで黙々と学校に行き、仕事に行き、社会を回している人がいるということ。  本当にみんなすごいし偉い。夜中除雪や排雪に従事する方々にも感謝。とにかく春が待ち遠しい今日この頃です。 <文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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