――本書では、コミュニケーションを円滑にするコツとして「相手の会話の引き出しを増やす方法」も書かれていました。では、話すことに乗り気でない相手の引き出しを開くコツはありますか?
菅:難しいな……。強いて言えば、ファーストインパクトが大事なんじゃないでしょうか。例えば、今回のインタビューで事前の質問事項をもらった際に、すごく興味を持って読んでくれたんだなぁと感じたんですよ。それだけで初対面でも受ける印象が全然変わりますから、それをいかに瞬発的に出せるかの勝負ではないかと。
――なるほど、相手に対して興味を持つ姿勢を見せるところから。
菅:相手を理解はできないかもしれないけれど、興味を持つことはできる。理解は学力だけど、興味は感情の部分ですからね。これが僕にとってのコミュニケーションの“肝”かもしれません。
――相手の会話を引き出そうと“フック”を振っているのに、気づいてもらえない時はどうしたらいいでしょう?
菅:ああ、そのフックは出さない方がいいと思います。それは結局、会話の誘導になってしまうからです。相手の反応をこちらが決め打ちして答え待ちをしても、コミュニケーションは上手く取れません。これはプライベートだけではなく、仕事上でもよくあるんです。
若手芸人は僕も含めて『こうやんな?』と振ってしまいがちなのですが、想定外の返しが来るとテンパってしまう。もしくはその返しに対して用意していた言葉を言ってしまって軸がズレる。質問は決めてもいいですが、答えは念頭に置かない方がいいんです。