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次期朝ドラ主人公・見上愛って何者?『国宝』で新人賞、ジャンプ作品から大河まで“別人”に化ける驚異の振れ幅とは

作品ごとに別人のように変わる振れ幅

 さらに特筆すべきは、その振れ幅の広さです。  Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』では、心優しい氷女の妖怪・雪菜役を演じ、原作の世界観に寄り添いながらも確かな存在感を発揮しました。透明感のあるたたずまいの中に芯の強さをにじませる演技が印象的です。
0327_見上愛さん①

画像:ラクサス・テクノロジーズ株式会社 プレスリリース

 一方で、Netflixシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』では、男女交際が禁止されたエリート高校を舞台に、主人公・有沢唯千花役を好演。葛藤や衝動を抱えたキャラクターを、繊細さと力強さのバランスで表現しています。  見上さんの演技には、ふとした表情の変化や間の取り方に、どこかユーモラスなニュアンスもあり、シリアスな役柄の中でも“コメディエンヌ的な素養”を感じさせる瞬間があります。清楚で繊細な役柄から、影のあるミステリアスな人物、さらにはクセのあるキャラクターまで自在に行き来できる柔軟さ。「この役も同じ人だったのか」と思わせる瞬間があるのも、見上さんの大きな魅力のひとつです。

ミステリアスなのに親近感もある“ギャップ”

0327_見上愛さん②

画像:株式会社朝日新聞社 プレスリリース

 一見するとクールでミステリアスな雰囲気をまとっていますが、見上さんの素顔はむしろ真逆とも言えるかもしれません。  今年1月2日には『見上愛のオールナイトニッポン』でラジオパーソナリティに挑戦。2時間にわたる一人喋りでは、飾らないトーンで軽やかに語り、“実はおしゃべり好き”な一面ものぞかせていました。  さらに、お笑いタレントの丸山礼さんと共に配信しているPodcast『見上愛&丸山礼の脱力じかん』(毎週月曜19時頃配信)では、ゆるやかな雑談の中で自然体の魅力を発揮しています。肩の力の抜けたやり取りからは、スクリーンで見せるミステリアスな雰囲気とのギャップがより際立ちます。  2023年には中学・高校時代の同級生とともにアートブック『Muffin magazine』を制作し、展示も開催。編集長として企画から関わるなど、表現者としての側面も見せています。 もともとは演出家志望だったというバックグラウンドもあり(テレビ朝日『「focus on!ネクストガール」』のインタビュー記事より)、彼女の中には“演じる側”と“つくる側”の視点が同居しているのかもしれません。  ミステリアスでありながら、どこか身近に感じられる等身大の25歳。はっきりとはつかめないのに、確かに心に残る――見上さんは、そんな“矛盾”を自然に成立させてしまう稀有な存在です。  3月30日からスタートする朝ドラ『風、薫る』ではどんな新たな一面を見せてくれるのか。彼女のこれからに、ますます注目が集まりそうです。 <取材・文/逢ヶ瀬十吾(A4studio)>
逢ヶ瀬十吾/A4studio
(あいがせじゅうご/エーヨンスタジオ)編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。有名脚本家に師事している脚本家の卵。映画・ドラマ・舞台などエンタメ全般に興味を持つ。『エンターテイメントって何?』を追求していきたい。
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