普段ゆりゆさんが描く漫画は比較的明るいテイストということだが、離婚がテーマの本作を制作するうえで注意したことはあったのだろうか。
「SNSに投稿されている漫画やウェブトゥーン(※)のような『派手な展開で魅せる』というよりは、コミックエッセイは淡々と静かに進んでいく展開が特徴的です。こういった雰囲気の作品は初挑戦だったため、難しさはありましたが、担当編集者さんからアドバイスをもらいながら、リアリティを出せるように注意しました」(※主にスマートフォンでの閲覧に特化した、フルカラーの縦スクロール漫画)
また、本作で重視した部分として「誰が離婚したのか?」ということを挙げる。

「プロローグで主人公の3人が喋っている際、『私 離婚することにしたんだ』というセリフが出てくるのですが、誰がその言葉を発したのかわからないようになっています。私はどんでん返しのある作品が好きで、読者に“謎”を抱かせたまま物語が進行していく内容にしました」
離婚というセンシティブな題材を扱いながらも、決して極端な悲劇としてではなく、“誰にでも起こり得る現実”として描いた本作。3人それぞれの葛藤を通して、自分自身の人生やパートナーとの関係を見つめ直すきっかけになる一冊と言えるだろう。
<取材・文/望月悠木 漫画/ゆりゆ>
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