同居猫ソラちゃんを迎えた当初、ポポくんは良きお兄ちゃんとして甲斐甲斐しくお世話をしていたそうです。ただ、成長したソラちゃんが思春期の女の子のような態度を取るようになってからは、付かず離れずな距離感になりました。

同居猫のソラちゃん
「ちょっと頼りない兄としっかり者の妹のようでした。ご飯の時は一緒に来てくれたし、ポポが爪切りなどのピンチに見舞われていると、ソラは助けようと駆けつけました」
愛猫たちとの楽しい日々が一変したのは、2024年12月のこと。ポポくんの左頬が腫れていることに気づき、動物病院へ。原因が分からず、ひとまず処方薬で対処することになりましたが、症状は良くなりませんでした。

そこで、別の病院を受診。さまざまな検査を行った結果、扁平上皮がんであることが分かりました。
扁平上皮がんは、猫の皮膚や粘膜に現れるがんです。ポポくんの場合は上あごに腫瘍ができており、手術で完全に切除することは難しかったのです。治療法に悩んだ222NEWSさんは、何度も獣医師に相談。悩みに悩んで下したのは、緩和ケアという決断でした。
222NEWSさんは愛猫たちと作り上げてきた動画配信をストップ。ポポくんのケアに励みました。
「ご飯を食べる時には激痛で苦しむようになりましたが、それでも膝に乗って甘えてくれて……。弱りながらも生きていてくれたんです」
生きている飼い主にできる最大の供養は「忘れないこと」
左頬の腫れという異変が見られてから8ヶ月ほど経った2025年8月上旬、ポポくんは家族に見守られながら天国へ旅立ちました。亡骸を棺に納める時には、ポポくんをのぞき込むソラちゃんの姿が心に刺さったといいます。

弱っていくポポくんを見て、ソラちゃんはそばに寄り添うようになった
「苦しかったのはポポなのに、自分が苦しいことが悔しかった。悲しみだけでなく、『もっとできることがあったのではないか』という自責など、さまざまな感情が込み上げてきました」
愛していたからこそ、今もなお、ポポくんを思い出すと胸は苦しくなる。ですが、一緒に過ごした日々を忘れたくはないと222NEWSさんは語ります。

「大切な存在が旅立った後にできる最大の供養は、忘れないことだと思うから。苦しい時や悲しい時に泣くことも大事だと思うので、楽しい時のことも思い出しながら涙しています。あのモフモフな体を抱きしめられない今は、とても寂しいです」
ペットロス後に近づいてきた“痛みにつけこむ人たち”
ペットロス後は家族間でも亡き愛猫を想う気持ちに温度差が現れ、孤独を感じることがあります。222NEWSさんも、そうした苦しみを味わいました。

そんな時、追い打ちをかけるような出来事が……。自称霊能力者や宗教勧誘の人が近づいてきたのです。
「私のもとには、『亡くなった愛猫と対話できる』と話す人や供養を口実に宗教の勧誘をする人がたくさんやってきました。弱った心につけこもうとする彼らと接するたび、余計に傷つき、悔しい思いをしました。孤独で辛い時こそ、他人に惑わされず愛猫を思うことが大切なのだと痛感しました」

ポポくんを思い出すと寂しさや悲しさを感じて涙することもありますが、222NEWSさんは一緒に過ごした楽しい日々も忘れません。
「ポポとは楽しい思い出もたくさんあります。楽しかったエピソードを家族やYouTubeの視聴者さんと話して笑ったりすることもあるんです」
悲しみと共存しながら、今もポポくんを愛し続ける222NEWSさん。その愛はきっと、天国のポポくんにも届いているでしょう。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291