祖父は緒形拳、父は直人。大河『豊臣兄弟!』に出演する30歳俳優・緒形敦が継ぐ「名優一門の系譜」
名優・緒形拳の孫であり、緒形直人の息子である緒形敦は、2017年放送の役所広司主演TBS日曜劇場『陸王』で俳優デビューした。

『豊臣兄弟!』第19回は威厳のある始まり方だった。1カット目、重厚な太鼓が鳴る中、居並ぶ織田家の家臣たちの頭上にあるカメラが上昇する。2カット目、下手から上手へ横移動するカメラが、最前列に座る織田家一門の3人の武将たちを捉える。
下手から順に、信長の三男である織田信孝(結木滉星)、信長の嫡男・織田信忠(小関裕太)、信長の弟・織田信勝の嫡男である織田信澄。信澄の後ろには山口馬木也演じる重臣・柴田勝家が座る。信澄は勝家に養育され、明智光秀の娘婿になった。
明智光秀による謀反とされる本能寺の変は1582年のこと。信澄は信孝の軍とともに大坂にいた。織田信長の甥ではあるものの、明智光秀に近い信澄は裏切りを疑われ、信孝に討たれる。織田信澄役を演じるのは、緒形敦である。
緒形敦演じる織田信澄が初登場する第19回冒頭場面では、嫡男・信忠が父・信長(小栗旬)から家督を譲られ、岐阜城主になる。1575年のことだった。1576年1月、信長は拠点を近江に移すべく、最初の近世城郭といわれる安土城の築城を開始した。
それぞれ安土桃山時代の年号だと天正となる。天正といえば、日本史上(日本人による)初の公式ヨーロッパ訪問団である天正遣欧少年使節が有名だ。同使節はイエズス会のヴァリニャーノの勧めで、本能寺の変の年に九州のキリシタン大名たちが、ローマに派遣した。
2019年の配信ドラマ『MAGI-天正遣欧少年使節-』(Prime Video)の題材となり、キリシタン大名の一人・有馬晴信の従兄弟で使節団のメンバーである千々岩ミゲル役を緒形敦が演じた。
この作品は、父・緒形直人との初共演作だが、直接共演する場面はない。ちなみに、緒形直人が演じたのは、豊臣秀吉だった。
祖父は『太閤記』(1965年)と『峠の群像』(1982年)で、父は『信長 KING OF ZIPANGU』(1992年)で大河ドラマの主演俳優を務めた。緒形敦にとって2026年放送の『豊臣兄弟!』が、大河ドラマ初出演作となる。 初登場は第19回だった。演じるのは、織田家一門の武将・織田信澄である。“イケメン研究家”加賀谷健が、大河ドラマ一門俳優・緒形敦を解説する。
織田信長の甥・織田信澄役を演じる緒形敦

豊臣兄弟! 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)
父・緒形直人との初共演ドラマ
1
2









