次は『GTO』(カンテレ・フジテレビ系、月曜22時~)。見る前は正直“今さら感”もあり、かつての『GTO』の記憶が悪い意味で上書きされるのも怖かった。あまり期待せずに見たが、“令和の『GTO』”として納得感のある内容だった。

画像:『GTO』カンテレ公式サイトより
私立誠進学園に赴任することになった鬼塚英吉(反町隆史)。誠進学園はタブレット端末の活用を推奨しており、生徒たちはクラスメイトや教師ではなくタブレットばかりを見ている。また、生徒が教師の授業や態度を評価する「教師フィードバック制度」を気にするあまり、“鬼塚らしい”ムーブもとれていない。
熱血教師が現代に求められていない現在、時代に取り残されている鬼塚の姿には寂しさを感じる。ただ、その熱さで、徐々に生徒と心を通わせる姿は“鬼塚”であり、いつか壁をハンマーで壊すようなことにも期待したくなる。
2話では、生徒・伊藤結(稲垣来泉)の熱望によりマスゲーム部を作る流れになったが、マスゲームが『3年B組金八先生』シリーズのソーラン節のようにクラスをひとつにする鎹(かすがい)になるのかも注目したい。
『大空港~GATE24~』(テレビ朝日系、木曜21時~)も毎週待ち遠しいドラマだ。空港の各部署からメンバーが集められた新設部署「GATE24」に所属する森万智(趣里)たちの奮闘を描いた作品で、良い意味で“テレ朝らしい”。架空の部署ではあるが、視聴者を置いてけぼりにはせず、安心して見ていられる。

『大空港~GATE24~』(テレビ朝日公式サイトより)
1話はほぼほぼ空港内で物語が進行しているため、単調さを覚えそうだ。ただ、最後まで視聴できた要因として、万智の放つ異様さが挙げられる。洞察力の鋭さ、豊富な知識量を持つが、どこかマイペース。とはいえ、1人で突っ走るわけではなく、周囲とうまく連携して対応する協調性もある。
万智という“良い人ではあるけどミステリアス”というバランスが難しいキャラを、趣里がうまく乗りこなし、さらにはミステリアスさを上積みさせており、ついつい目が離せなくなる。
また、1話ラストでは心地よい“裏切り”もあり、“お仕事もの”では終わらせない展開感も面白い。テレ朝のドラマはシリーズ化するケースが少なくないが、本作もそうなっていくことに期待したくなる。