その場にいた社長と、3名の社員の方々が、それぞれ名乗って挨拶してくださり、本業のライター業でキラキラオフィスのクライアントに訪問をした時のような錯覚をおぼえました。
服装の指定はなかったのですが、オフィスカジュアルで来てよかったと胸をなでおろしました。しかし、気持ちのハードルは上がってしまいます。

さて、一体何の作業をすることになるのでしょうか……。大きなディスプレイのパソコンの前に案内されて、まず指示されたのはデータのチェックでした。
エクセル上のデータと、クラウドのデータベースのデータとの不一致がないか、誤字脱字のチェックをする、それだけの仕事です。量が多いわけでなくデータの相違もなかったので、30分ほどで作業を終えました。
この調子で、別のデータチェックもあるのだろうと安心したのもつかの間、次に待ち構えていた作業に愕然としました。
社員の方に「パワポ使えます?」と問われ、自己流だが可能と答えたところ、待ち構えていたのは、小学生用の計算プリント作成の業務でした。
問題集から問題を抜粋し、パワポで小テスト用のプリントを作るという作業です。幸い、本業でプレゼン資料や企画書作成などもしているため、パワポはある程度は使用できます。もちろんひな形はあり、過去作成分からコピペなどすれば、特段難しい作業ではありません。
しかし、フォントや差し込みイラストの選定や文字配置など、多少のデザイン力も必要です。
社員からの「あとで確認するので、自分なりに作業してください」という言葉を「いちいち聞いてこないでくださいね」という意味に解釈した私は、残りの3時間ほどを、ひとり作業に没頭しました。