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「今日は女装してないの?」と言う議員…“普通のゲイ”をもっと知ってもらいたい!

【LGBTのために闘う、七崎良輔さんインタビュー第1回】  どうもこんにちは、ゲイライターの渋谷アシルです。  先月報道された、「LGBTの人権救済申立」。これは、日本で同性婚が認められていないということが「人権侵害」にあたるとして、立法を求める動きのことです。はたして、日本で同性婚が認められるようになるのか。その動きに注目が集まっています。  そこで今回、その申立人のひとりである七崎良輔さんにインタビューを敢行。LGBTの人権にまつわるお話からご自身のことまで、いろいろと伺ってきました!
七崎さん(左)と彼のパートナー

七崎さん(左)と彼のパートナー

「LGBT人権救済申立」とは

――このたびの「人権救済申立」の申立人となったきっかけを教えてください。 七崎さん:「LGBT支援法律家ネットワーク」という団体がいて、そこの弁護士さんなどの法律家がLGBTの権利を守るために戦っているんですね。で、彼らがtwitterで今回の申立について呟いていて、それを目にしたときに、迷うことなく賛同することを決めました。  そもそも、憲法の14条で「法の下の平等」が謳われていますけど、同性婚ができないということはそれに反している。さらに、24条では、「両性の合意に基づいて婚姻関係が結ばれる」とあるけれど、その「両性」っていうのがもう平等じゃないですよね。 ――なるほど。確かに、男性と女性、という前提しかないのは時代にそぐわないですよね。平等を謳うならば、LGBTのことも考慮すべきかも。でも、こうしてネットでご自身の名前が広まってしまうことに恐怖はないんですか? 七崎さん:それはまったくありません。偏見とか差別とかを心配するよりも、もっと自分たちを理解してほしいという思いが強くて。いま、「LGBTコミュニティ江戸川」っていう団体で、ぼくらLGBTのことを広く知ってもらうための活動をしているんです。その活動の一環で、議員さんに挨拶をしに行くこともあるんですけど、やはりLGBTに関する知識は十分じゃない方もいます。「今日は女装してないんですか?」とか言われると、ゲイに対する理解って、まだまだこんなものなのかって落ち込んじゃったりもしますね。  それだけじゃなくて、ぼく、病院とかでもオープンにしているんですけど、そこでもLGBTに対する理解度の低さを痛感することが多いんですよ。このあいだなんて、お医者さんから、「(ゲイに)逃げちゃダメだよ。いつか七崎くんを理解して受け入れてくれる女性が現れるから、諦めちゃダメ」って言われて、愕然としました。お医者さんって、勉強はできても、頭が固いんですかね……。だからこそ、自分が表に出ることで、「ゲイってどういう人たちなのか」を知ってもらいたいと思っているんです。 次回⇒「同性パートナーシップ」を結ぶのに20~30万円もかかる!婚姻届は無料なのに… 【七崎良輔氏】 2011年9月、LGBTの結婚式をプロデュースする「Juerias」を設立。オープンリーなゲイとして、メディアにも積極的に登場する。また、自身のパートナーとともに「LGBTコミュニティ江戸川」を立ち上げ、LGBTを広く知ってもらうために活動中。 <TEXT/渋谷アシル> 【渋谷アシル プロフィール】 昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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