女から女への「クソバイス」を撃退する必勝法とは??
クソバイス、という言葉をご存知でしょうか?
クソバイスとは、エッセイストの犬山紙子氏が命名した「求めてもいないのに繰り出される、クソみたいなアドバイス」のこと。
相手のためを思って言っているようで、実は上から目線で持論を押し付けているだけのものが多く、さらに、クソバイスをしているほうは大変気持ちがいい……という、ヒジョーにタチの悪い行為であります。
このクソバイス、男性から女性に対して繰り出されるパターンが多いのですが(詳しくはこちらの記事『女が語る「男のアドバイスのほとんどがクソな理由」』 http://nikkan-spa.jp/504615で!)、女性から女性に対して繰り出されることも少なくない。例えば、犬山氏自身がかつて遭遇したというこんなケース……。
A「最近、彼氏できたんですよー」
B「へえ、そうなんだ。あ、じゃあ一つアドバイスね。男って絶対浮気するから、今から気をつけていたほうがいいわよ。彼の欲求には絶対答えてあげて。そして、浮気したとしても怒っちゃダメよ」
人が浮かれているところにしたり顔で水を差す、まさしくクソバイスですが、皆さんなら、こういうとき、どう反応しますか?
内心では「何言ってんだコイツ」と思いつつ、相手も少しは自分のためを思って言ってくれているかもしれないので、うかつに嫌な顔はできない。「もしかすると、イラッとしてしまう自分の心が狭いのかも」とムリヤリ自分を納得させ、「うん、まあ気をつけるね」と曖昧な笑顔で返す……そんな感じではないでしょうか。
ですが、犬山氏はこう断言。
「クソバイスを真に受けるのはもちろん、放置もできるならしたくないところ。言われたほうはモヤモヤして心が疲れるだけですし、相手に『お前が言っているのはクソバイスだ』と気づかせてこそ、再発防止にもなります」
とはいえ、うまい返しが思いつかないのがクソバイスのタチの悪いところ。
新刊『言ってはいけないクソバイス』の中で、あらゆるクソバイスを検証し尽くした犬山氏は、効果的な「クソバイス返し」のポイントをこう語ります。
「ヒントは、ギャルがなんでも『ウケる』と答えているところにあります。派手な見た目ゆえに、彼女たちはクソバイス(余計なお説教)を受けやすい。そんなクソバイスを真に受けずに、受け流すためのおまじないが『ウケる』だったのでしょう。これを応用すればいいんです。何を言われても『おもしろいですね~』と返しましょう!」
例えば、先ほどの例だとこんな感じ。
A「最近、彼氏できたんですよー」
B「へえ、そうなんだ。(中略)そして、浮気したとしても怒っちゃダメよ」
A「それ、おもしろいですね!」
なんということでしょう。批判的なムードはまったくないのに、「おまえの言っていることはちょっとヘンだぞ」というニュアンスがちゃんと出ているではありませんか!
「北風と太陽」の太陽のアプローチのごとく、あくまで相手に同調しつつ、相手を動揺させる……これぞ正道!
それではここで応用問題です。
次のようなクソバイスにはどう返すと良いでしょうか?
A「シンプルなファッションが好きなんだよね」
B「そんなー。せっかく素材はいいんだから、もっと女を頑張りなよ
A「 」
「素材はいいんだから」と持ち上げてる風を装いつつの、上から目線発言! これも典型的なクソバイスと言えますが、さて、犬山氏の模範解答は??
A「そっかー。◯◯、頑張ってるもんね!」
「『女を頑張りなよ』と言ってくる女は、自分が女を頑張ってると言われるとイラッとする矛盾。クソバイス返しは“相手の顔を真っ赤にさせたら勝ち”です!」
犬山氏渾身のクソバイス研究本『言ってはいけないクソバイス』には、目からウロコのクソバイス返しが満載。日頃、うまく言い返せずにストレスを溜めているアナタは、ぜひ抱腹絶倒しながらデトックスを!
<取材・文/女子SPA!編集部 イラスト/タマキユウスケ>
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