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「結婚」を重く考えるから行き遅れる!? とりあえずしてみた方がいい理由

本当の愛をめぐる冒険/第1回 夫婦問題研究家・岡野あつこ Vol.2】  パートナーと10年付き合っているゲイライターの渋谷アシルが、「本当の愛とはいったいなにか」を追求する冒険に出発。恋愛や男女関係のスペシャリストたちに話を聞いてまわります。  第1回のスペシャリストは、夫婦問題研究家として活躍している岡野あつこさんです。  前回Vo.1では、「永遠の愛なんてウソ?離婚は成長の結果でもある」として、「生涯の愛」を誓い合って結婚したはずなのに、どうして離婚件数は増える一方なの?という疑問について、お聞きしました。

結婚を「目的」とする婚活に違和感…

行き遅れ ここ数年ブームになっている「婚活」。でも、そもそも結婚って、好きな相手とお付き合いをしていった先に待っている「結果」であり、それを「目的」とするのは本末転倒じゃないかしら? 愛するゆえに結婚するのであって、結婚するために相手を選ぶのって、ちょっと違和感が……。 「わたしは、それも悪くないんじゃないかなって思います。だって、結婚適齢期と呼ばれる年齢のときに、一生のパートナーに出会える保証なんてないじゃないですか。もしかしたら、40歳、50歳になってやっと運命の相手に出会えるのかもしれない。  でも、20代で肌がピチピチしているうちに、一番スタイルが良いうちにウエディングドレスを着て、結婚式を挙げてみたいって思うのは、すごく自然なことだと思う。そのために、多少は相手に妥協をして結婚するのもアリ。  わたしはよく、うちの結婚相談所に来る人に、一度結婚してみてごらんって言っているんです。離婚なんていつだってできるからって(笑)。  いまの時代、離婚は幸せになるための選択肢のひとつであって、離婚したからって村八分にあうわけでもないですし。だから、結婚を目的とする婚活に励んでみて、それでダメだったら離婚するというのも良いと思う」(岡野さん)

「結婚」と「本当の愛」はイコールじゃない

 運命の人と結婚するというよりも、ひとまず結婚というものを経験してみるのも悪くない、と語る岡野さん。そうなってくると、すなわち、結婚と本当の愛とはイコールではないってこと? 「そうですね、イコールではないと思います。もちろん、結婚した相手が運命の人だったというケースもあるとは思うけど、それは本当に幸せな人ですよね」  なんとも結婚観が揺らぐ発言……。ただし、その一方で、絶対に失敗したくないと思う人も増えているそう。結婚してから、「この人、なんか違うかも」「この人じゃなかった」と感じるのが怖い。そういう人たちが選択するのが、「事実婚」
岡野あつこさん

岡野あつこさん

「日本人の国民性の表れですよね。すごく慎重で、籍というものを重く受け止めている。そういう人たちは事実婚を選択する傾向が強いと思う。特に事実婚を選択する女性は、『離婚したくない』って思っている人が多い。それは、離婚に関するネガティブな情報が氾濫しているからなんです。  いまは3組に1組が離婚している時代で、身近に離婚経験者がいることも少なくない。そうなると、離婚時の苦労話や問題を耳にする機会も増える。それで、結婚に踏み出せなくなっているんですよね。でも、結婚していれば、万が一のときに夫の保険も入ってくるし、家ももらえるし、良いと思うんだけど。嫌になったらやめればいいだけですし」  そもそも、結婚をそこまで重く捉える必要はないってことかしら。そうなってくると、結婚に愛情なんていらないってことにもなってくるわね……。うーん、男と女の関係って複雑。 ☆今週の格言:とりあえず結婚してみるべし。離婚はいつでもできる! ※岡野あつこさんインタビューVol.3『ずっとラブラブなんてあり得ない!長年の夫婦はなぜ冷めても続くのか?』に続く 【岡野あつこさん プロフィール】 夫婦問題研究家。ライフアップ・カウンセラー。 自らの離婚経験を活かし、離婚カウンセリングという前人未到の分野を確立。これまでに26年間で3万件以上の相談を受ける。現在は後進の育成として結婚・離婚カウンセラーの養成にも尽力。また、的確で歯切れのいいコメントがウケており、テレビやラジオなどでも活躍中。 <TEXT/渋谷アシル> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【渋谷アシル プロフィール】 昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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