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インフルエンザ予防に「ワクチン接種+ヨーグルト」が効果アリ

 日ごとに秋が深まり、朝晩には肌寒さを感じる今日この頃。そろそろインフルエンザが気になってきました。10月下旬から、東京、大阪、千葉などで学級閉鎖が相次いでいて、早くも流行のきざしが……。ヘタをすると死に至ることもあるインフルエンザ、しっかり予防したいものです。

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セミナーの様子

 そんななか、「今年のインフルエンザに賢く対応する」と題するセミナーが東京都内で行われると聞き、さっそく取材に行ってきました(10月30日)。

 まず「感染防御の基本は、手洗いとうがいです」と話すのは、新潟青稜大学看護福祉心理学部学部長・同看護学科教授で新潟大学名誉教授の鈴木宏先生。インフルエンザウイルスは、電車のつり革や手すり、パソコンなどに付着していることも。家に帰ったら、うがいをして、“Happy Birthday”の歌を2回ハミングするぐらいの時間をかけてしっかり手を洗うとよいそうです。

10人に1人以上は、インフルエンザワクチンが効かない



 予防接種に使われるインフルエンザワクチンは、病原性をなくしたウイルスの一部を使った医薬品。接種すると体がそのインフルエンザウイルスを異物として認識し、抗体を作るようになります。抗体があれば、感染しても重症化は防げるようです。

 ところが、このインフルエンザワクチン、すべての人が十分に効果を得られるわけではないのだとか。順天堂大学医学部・免疫学講座の奥村康特任教授によると、接種しても10人に1人は抗体ができないそう! 

 また、抗体ができても病原体を排除できるだけの十分な量が作られないこともあるそうです。そういえば、予防接種を受けたのにインフルエンザにかかってしまったという人が稀にいますよね。注射で痛い思いをしても病にかかってしまうなんてツラすぎる……。

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ヨーグルトにそんな意外な効果があるとは

 今までもR-1乳酸菌を使用したヨーグルトが風邪やインフルエンザ対策として役立つと言われていましたが、今回、順天堂大学医学部・免疫学講座の竹田和由准教授らが行った研究によると、インフルエンザワクチン接種の前後に「1073R-1乳酸菌(以下、R-1乳酸菌)」を使用したヨーグルトを継続して摂ることで、インフルエンザワクチンでできる抗体の量が増えること、つまり、ワクチンの効果が増強されることがわかったのです。

ヨーグルトでワクチンの効果が上がった



 セミナーでは、竹田和由先生が、結果を解説してくれました。

 去年の冬、医学部の男子大学生40人を対象に実験が行われました。R-1乳酸菌を使ったヨーグルト、または乳酸菌の入っていない酸性乳飲料(プラセボ)を、ワクチン接種前の3週間と接種後の約10週間、1日に112mlずつ飲んでもらったそうです。そして、A型(H1N1)、A型(H3N2)、B型の3種のインフルエンザ抗体の量を測定したところ、R-1乳酸菌入りヨーグルトを飲んだ学生はインフルエンザワクチンの有効性を測る国際的な基準である欧州医薬品庁(EMEA)の基準を上回る結果が得られたとのだとか。

ワクチングラフ

例えば、ワクチン接種前後で抗体の量がどれだけ変化したかを見る「抗体変化率」では、 R-1 乳酸菌を使用したヨーグルト群で抗体価が2.5倍以上に上がったことが分かる

⇒【抗体変化率グラフ】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=46053

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ワクチン接種とあわせて、今ブームのグラノーラ+ヨーグルト+フルーツの朝食なんていいかも

 奥村康先生もこの結果を受けて、「通常なら抗原となるウイルスと一緒に注射で注入することで、ワクチンの効果を増幅させるのですが、異なるルート(口)から体内に取り入れた乳酸菌によってその効果が得られたことが画期的。しかも乳製品でこのような効果が得られるのは驚きです。ヨーグルトなら誰でも手軽に実践できるので、そのメリットは大きいですね」と語っていました。

 これからやってくる冬本番の季節。彼と過ごすクリスマスや、年末年始には旅行なんて、イベントが目白押しの人も多いのでは? いや、何のイベントもない私も、R-1乳酸菌という強い味方とともに、風邪知らず、インフルエンザ知らずで過ごしたいものです。

<TEXT/佐藤来未(Office Ti+)>




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