たまにいる“女ひとりで牛丼屋”。男から見ると狙い目?
いまや、女性のひとり飯は珍しくありません。ラーメン屋でも、半分は女性ひとり客というシーンがあったりします(しかも餃子まで付けてる!)。
そんな昨今でも、いまだに女性客が少ないのは牛丼屋。たまに女性ひとり、カウンターで牛丼を食べてる人がいますが、やっぱり痛く見えるでしょうか? 周りの男性に聞いたところ、「別にいいんじゃないの?」とどうでもいい感じの答えが多かったなか、ある男性ライターは「牛丼屋の女性ひとり客こそナンパの狙い目!」だと言います。
実際、年末の松屋でナンパしたことがあるんだとか。以下は、彼が書いた体験談です。
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店内の客はほとんど男性という牛丼屋で、ごくまれに女性の一人客という、はかなげな花が咲く。特に年末ともなると、たいがいの女性は寂しさと疲れで死んだ魚のような目をしている。だが、この手の女性が実は狙い目。「うまい・安い・早い」の牛丼的な愛を育めるのだ!
3年前の12月30日、不肖・ライターKは東京のハズレの松屋にいた。横には何度かこの店で見かける常連客風の女のコ。化粧っ気はないが、よく見りゃ美人。だが、心と財布の貧しさからか薄幸オーラが出ていた。お互い常連なので、僕のことも知っていると踏んで、話しかけてみた。
「えっ、何ですか?」
彼女は全然僕を知らなかった……。
一度は冷めた目つきで突き放されたが、持ち前の取材力を発揮して質問責めに。「面白い人ですね」と次第に心を開いてきた。
彼女は北海道から上京1年目のOL。薄給で帰省できず、友達もいない。年末年始は一人で過ごす予定だとか。確かに、お金がないのは全身ユニクロスタイルからも伝わった。
「あのぉ~、よかったらウチに来て大晦日に鍋でもしませんか?」
松屋でナンパ。俺も恥ずかしいが、彼女はそれ以上。顔を真っ赤にされてしまい、その日はメアド交換だけに。でも、年末は暇なので、こちらのメール攻撃に彼女もマメに返信してくる。貧乏で暇で友達もいないから、好きでもない男と過ごす。これぞ自然の成り行き。大晦日に僕の部屋を訪れた彼女は、僕の和室6畳で新年を迎えた。ありがとう、松屋。安くてウマい思いをさせてくれて!
だが……彼女とは3か月ほど微妙な関係が続いたものの、共通の話題もなく、どちらからともなく音信不通になった……。
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牛丼屋でナンパしてきた男の6畳一間で迎える新年…デフレ情緒があふれすぎて胸に沁みる話でした。 <TEXT/女子SPA!編集部>