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ブームの断食、月イチでもヤセて美肌になるってホント?

 良くも悪くも、現代は飽食の時代です。スマホをひらけば焼きマシュマロ、うるう年の2月29日は肉の日だとかニンニクの日だとかでテレビで焼き肉特集がやっていたりと大賑わい。一方で、毎日のように食品添加物の危険性もうたわれています。 断食2「でも、今の日本の食生活から完全に添加物を排除することはできないですよね」と田中先生が指摘するように、それは無理に等しいです。 「飲み会? あ、俺、無添加系だから」とか、いちいち断っていたら仕事も友人もなくします。 「そうはいっても、有害物質は細胞膜にたまり抜けづらく、たまりすぎると心筋梗塞や脳梗塞になってしまうんです。細胞膜は70%以上が脂質でできていて、現代人の食生活と粗悪な油脂は切っても切り離せませんから」(田中先生、以下同じ)  なるほど、そこで断食の登場なんですね。 「そうです。月に一回、数日間、身体をデトックスすることで、病気を避けて健康な毎日を送ることができるのです」

断食で運気が上がる!?

 でも、やせる必要のない人は? ダイエット以外で断食に何かメリットはあるの? 「断食による副産物は、皮膚のシミが薄くなる(ターンオーバーが早まる)、若返る(奇跡のホルモンと呼ばれるアディポネクチンが活性化する)、便秘が解消する、などがあります」  普段は胃腸において食べたものを消化する消化酵素が、断食によりその必要性がなくなり、毒素や老廃物の排泄を行う代謝酵素として使われるようになるからだそうです。 「それに、運気が上がった人もいますよ」  この、「運気が上がる」に、わたくし・森は一番に飛びつきました。心身がクリアになって運気が上がるなんて、最高じゃないですか。おそらく、3~5日の断食を克服したことによる達成感と、体重減少や見た目の変化が自信となって、運気を引き寄せるんじゃないかと思います。  暦の上ではもう春、コートとともに脂肪も脱ぎ捨てて、ちょっぴり身軽になってみるのもいいかもしれません。 断食セミナー1断食セミナー2●ファスティング・断食・筋トレ・食育の専門家 断食メガネ田中裕規さん ●女度向上指数★★★★☆(星4つ) 筆者・尾山自身の体験談だけあって書籍は臨場感にあふれているし、失敗談などもあって笑えます。20キロ瘠せてリバウンドもなしの生き証人がいるのだから、説得力も十分。 田中先生のお話もおもしろく、聞いているだけでヤル気になってきます。 自宅でもできる断食ですが、ひとりだと挫折するかもしれないし、ご家族の協力は必要かも。専門家の指導を受けるのが早道かもしれませんが、それは各個人の目的や目標、金銭的事情によりけりだと思います。 <TEXT/森美樹 ILLUSTRATION/尾山奈央> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 もりおやま http://morioyama.com/ ●森美樹:1970年生まれ。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓 https://twitter.com/morimikixxx ●尾山奈央:1980年生まれ。脚本家、エッセイスト。著書に『1年で20キロやせた私が見つけた月1断食ダイエット』(泰文堂)
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