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発達障がいの息子がIQテストで見せた驚きの実力【シングルマザー、家を買う/47章】

 思い切りそう叫んで息子を見ると、ニコニコとしている。 「いや、今のは奇跡だと思うので、もう一度お願いします」  先生にそう頼むと、先生はもう一度積み木を戻し、「このマグカップに積み木を4個いれてください」と声をかけたのだ。  すると息子は積み木をグワッとつかみ、周りに散らばせ、喜んでいる。そうだ、これがいつもの息子の姿だ。最初のはなんだったのだ……。  私と先生は首をかしげながら、次の問題に行くことにした。すると先生はたくさんの絵がかいてあるシートを息子に見せ、「自転車はどれですか?」と聞いてきた。  いや、だから待て待て! 息子はまだ、細やかな指さしができない。それに、物の名称さえ、ちゃんと理解しているとは言いがたい。またまたレベルの高い質問だな、と思っていると、息子は6個あるイラストの中から、自転車を見事にみつけ、パーにしたその手で自転車の絵を叩いたのだ。 「嘘でしょ!?」(本日2回目)  またもや叫んだ私を見た息子は、ニヤニヤと笑顔を浮かべている。 「いや、これも奇跡です!」と、叫び、「じゃぁ、おさかなはどれ?」と聞くと、息子はまた自転車をバタバタとパーでたたいている。  なんなんだ、こいつはわかっているのかいないのか……。  そんなことが何度も続き、なぜか1度目はかならず正解し、2回目以降はまったくできないという結果を出し続ける息子。そんな検査が1時間ほど続き、先生、私、息子は疲れ果て、とりあえずこれで結果を待つということになった。  この検査で、息子のだいたいのIQが出るというのだが、果たしてどんなものなのだろうか。
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息子がいちばん正解するもの…
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シングルマザー、家を買う

年収200万円、バツイチ、子供に発達障がい……でも、マイホームは買える!

シングルマザーが「かわいそう」って、誰が決めた? 逆境にいるすべての人に読んでもらいたい、笑って泣けて、元気になる自伝的エッセイ。

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