夫と話し合いの場を設けると、観念した彼の口から思いもよらない言葉が飛び出します。
「深夜のお出かけは、アイコさんとふたりだったそうです。さらに、
ふたりの関係は式の前から続いていたというんです。だから、妊娠の発表も避けたかったと……」
入籍したあと、ちょっとした夫婦喧嘩の話を夫が職場ですると、アイコさんから「マリッジブルーじゃないですか? 気分転換したほうがいいですよ」と、ドライブに誘われたとのこと。それをきっかけに、秘密の関係がはじまったそうです。
「結婚式で甲斐甲斐しく私の世話をして、誰よりも祝福ムードを漂わせていたのに、裏では主人と密会していたんですよ。しかも、同じ職場に自分の彼もいるのに」
アイコさんとも直接話し合いをしたところ、「私にその気はなかった」「私にはソウタがいるのに」など、被害者意識丸出し。
「男性の多い職場でチヤホヤされていることが嬉しかったのか、自分より幸せそうな同性が許せなかったのか。言葉の端々に“モテてる女はつらい感”が漂っていて、怒りを通り越して呆れました」
幸せいっぱいだったはずの結婚式も、今では「記憶から抹消したい思い出」というサオリさん。結局それから3年後に離婚し、今はシングルマザーとして奮闘しています。
「あざとい女に汚された思い出。でも、近々2回目の結婚式で塗り替える予定です。今回はとても誠実な男性。人を見る目を養えたと思って、元夫とアイコさんの記憶は挙式もろとも闇に葬り去ろうと思います(笑)」
<TEXT/千葉こころ PHOTO/Myrchella>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中