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初音ミク「ピロリ菌のうた」も…アノ有名人たちが“ピロリ菌検査で年5万人を救う”プロジェクトをスタート

検査キットで陽性だったら、医療機関で再チェック

 こうしたイベントの最中、会場の隅にカーテンで仕切られた部屋では、大量の尿がせっせと検査されていました。ピロリ菌に感染していると、尿に抗体がでてくるため、それを確認します。つまり簡易検査は、尿を取るだけ! 「ピロリ菌のうた」をチームのみんなで! イベント終了時に、一人一人呼ばれて検査結果の紙が渡されました。私の父は10年ほど前にピロリ菌の除菌をしていますし、私もしょっちゅう胃痛に悩まされているので、間違いなく保菌者だろうと予測。ドキドキしながら結果を待つと……陰性でした。ちょっと意外。ただし簡易検査では「偽陰性」(本当は陽性なのに陰性と判定されてしまうこと)の場合もあるとのこと、気になる場合は医療機関でちゃんとした検査をする必要があるでしょう。  参加者64人中9人が陽性だったそうです。これは年齢が上がるにつれ高くなり、20代以下が8%だったのに対し、30代は17%、40代は20%でした。しかし「陽性だからといって落ち込むことはない」と堀江さんは言います。「除菌するいいきっかけになったと思って」とのこと。  人は、病気になって初めて健康のありがたみを知り、予防の意識をするようになります。ピロリ菌陽性を、そのきっかけと考えましょう。  陽性だった場合は、医療機関で内視鏡(最近は鼻から入れるすごく細くて楽な内視鏡があります)と詳しいピロリ菌の検査を受けて、最終的に陽性だったら抗生物質を飲んで除菌します。内視鏡をする理由は現在、胃がんが無いことを確認するためだそうです。1週間薬を飲むことになりますが、がんになって手術をすることを考えたら楽なものです。 「予防医療普及委員会」では現在、クラウドファンディングで支援を募っています(4月28日まで)。 https://readyfor.jp/projects/pipipi  支援の金額は、簡易検査ができるキットが4000円。検査キットの定価は4351円なので、普通に検査するよりもお得な上に、支援もできるんです。  キット2個が8000円、3個が12000円と、安価な値段で検査ができる特典付き。個人でもいいですし、パートナーや家族の分、さらには会社の仲間全員分としての福利厚生パックもあります。  集めた資金で、今後ピロリ菌のほかに、歯周病菌などの病気の予防にも取り組んでいくとのこと。予防医療普及委員会の今後の活動に注目です。 <TEXT/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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