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神父の性的児童虐待をスクープ…オスカー受賞作『スポットライト』を出演女優が語る

 第88回アカデミー賞で脚本賞と作品賞を受賞した、実話を基に描く社会派ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ』が公開中です。カトリック教徒が多いボストンで、神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始した新聞記者たちの姿を重厚に映し出す同作で、唯一の女性記者サーシャに扮したレイチェル・マクアダムスが来日。 『きみに読む物語』でブレイクしたレイチェルですが、本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネート! 演技派女優へと脱皮したレイチェルに話を聞きました。
レイチェル・マクアダムス

レイチェル・マクアダムス

作品の評価が大きな励みに

――カトリック教会の闇にメスを入れた作品です。出演への迷いはなかったのでしょうか。 レイチェル:確かに最初は出来上がった作品がどう観られるかと考えました。脚本を読んで、伝えようとしていることに同感だったけれど、その時点ではまだトム・マッカーシー監督(『扉をたたく人』、『カールじいさんの空飛ぶ家』では脚本を担当)とも話していませんでしたし。宗教に触れているから、敬虔なキリスト教徒がどんな風に感じるだろうという不安もありました。  でも作品が出来上がって実感したのは、カトリックの信者たちのサポートでした。信者たちはカトリックとして育ち、信仰心があるけれど、いけないことはいけないと思えるバランス感覚を持っていました。それにこうした作品が大きく評価を受けたことは、とても励みになりました。
『スポットライト 世紀のスクープ』より_1

『スポットライト 世紀のスクープ』より

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サーシャと自分は仕事の姿勢が似ている
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