――レイチェルさん自身、今作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、本作は脚本賞と作品賞を受賞しました。アカデミー賞の夜のことを教えてください。
レイチェル:とてもすばらしい一夜でした。こういった伝えるべき中身はあるけれど、決して派手ではない、そうしたすべての映画の勝利だと感じました。
それに、作品賞を受賞したことで、アメリカでの上映館数が翌日から拡大されたんです。もちろん金色の像をもらえたことは嬉しいけれど、それだけでなく、映画によって始まった対話がもっと大きく広がっていくのだと感じてすごく嬉しかったです。

『スポットライト 世紀のスクープ』より
――本作を通じて、役への向き合い方や作品選びの基準など、何か変化はありましたか?
レイチェル:綴らなければいけない、知ってもらわなければいけない物語がある。そして観客はそれを待ってくれていると感じることができました。映画の力というものもすごく感じました。
映画はちょっと難しいような話題でも対話を生むし、その対話によってなにかが始まるかもしれない。みなさんからのリアクション、支持は本当に大きな励みになったし、こうしたタイプの作品にもっと出たいと思っています。

『スポットライト 世紀のスクープ』より