神父の性的児童虐待をスクープ…オスカー受賞作『スポットライト』を出演女優が語る
――今回演じられたサーシャは実在の人物です。演じるうえで心がけた点は?
レイチェル:可能な限り真の姿を捉えたいというプレッシャーは感じていました。その人の人生をスクリーンで見せなければいけないわけだから。
でも同時に、ひとりひとりのキャラクターのバックグランドを掘り下げて描く時間はない。だからわたしたち役者は演じている人物のエッセンスを抽出して、その人が誰なのかという背景を感じられる演技をしなければいけませんでした。難しいことだけれど、役者にとっては素晴らしいチャレンジでもあります。
――サーシャは現場に足を運び、人々の話に耳を傾ける行動力のある女性です。ご自身との共通点はありますか?
レイチェル:ええ。物事を調べていく姿勢がすごく似ていると思います。私は役者として、彼女はジャーナリストとして、人の物語、そこにある真実にたどり着こうと掘り下げていく。そしてどうして、その人がそういった行動を取るのかという心理を理解しようとするのも似ている。サーシャ本人ともそう話したんです。




