●触る
右の胸は左手でチェックします。その際、右手は頭の上に。左手を開いて、指の腹で乳房を撫でて調べます。ゴロッとした感じや他より硬いところがあれば要注意です。左胸は右手で同様に行います。
●見る
皮膚の赤み、ただれ、くぼみが乳がんの症状であることがあります。
●チェックする時期
月経が終わった頃に定期的にチェックしてください。入浴時に手のひらで胸を洗うのも、セルフチェックになります。
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日々忙しくて観察する余裕がなかったり、ちょっと異常を感じてもなんとなく怖くて直視できなかったり……。さまざまな理由でセルフチェックを怠っている女性は少なくないはず。乳がんの死亡率は決して高いものではありません。重篤な症状が出る前に、みずからの目で早期発見をすることが重要なのです。
【志賀千鶴子 プロフィール】
東京クリニック 乳腺外科の医師。乳がん検診と乳がんの診断、手術、治療が専門。
東京クリニック HP(http://www.tokyo-cl.com/)
※次回は、乳がんの遺伝とリスクを減らす方法についてです。
<TEXT/波多野友子>