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熱中症対策のつもりが…水分補給のNG例5

 むやみに飲むと、超危険。  38℃、39℃という猛烈な暑さが続いていますが、ニュースなどで騒がれている「熱中症対策」は万全ですか?  熱中症を予防するためには、「水分対策」が最も重要。しかし、むやみに水分を摂ろうとして、正しい対策になっていないケースもあるんだとか。そこで今回は、よくありがちな「水分補給の間違い5例」をご紹介してみたいと思います。 水分

(1)とにかく「水・お茶」を飲む

⇒かえって熱中症の引き金になる可能性あり!  熱中症予防には、とにかく「水分」と信じこみ、「水」や「無糖茶」ばかり飲んでしまうのは要注意。「自発的脱水」と呼ばれる症状を引き起こしてしまいます。  これは、水を飲んで大量に汗を書いた時、血液中のナトリウム濃度が下がるのを防ぐために、発汗量に見合った分の水を飲めなくなるようにカラダが反応・調整してしまう現象。結果、水を飲む気持ちがなくなり、結果として熱中症につながってしまうことに。  正しくは、「水」だけでなく、適度な「塩分」と「糖分」をこまめに摂取しなければなりません。日本体育協会では、0.1~0.2%の「食塩」(ナトリウム40~80mg/100ml)と「糖質」(1時間以上運動をする時は4~8%)を含んだ飲料を推奨しています。

(2)エナジードリンクを常飲する

⇒熱中症対策ドリンクではないので要注意!  暑さで疲れを感じた時、パワーが欲しくて安易に選びがちなのが、「エナジードリンク」。大概のエナジードリンクは、「カフェイン」が大量に含まれていて、その覚醒作用が眠気・倦怠感を和らげてくれます。  しかしこれは、熱中症対策のために作られた飲料ではなく、欲しい塩分は含まれません。また、大量の砂糖が含まれているため、注意が必要。「なんとなく元気になったから大丈夫」という感覚的な過信は、全く役立ちません。

(3)スポーツドリンクを薄めて飲む

⇒水分と塩分・糖分のスムーズな吸収が損なわれてしまう可能性あり!  熱中症対策として、ポカリスエット(大塚製薬)やアクエリアス(コカ・コーラ)などの「スポーツドリンク」を選ぶのは賢明ですが、「吸収が早くなるかも!?」、「甘くてカロリーが心配」などの理由で、薄めて飲んでしまうと、無意味になってしまう可能性が。  スポーツ飲料は、カラダ本来の体液組成に基づいて各成分(電解質・糖分など)の濃度が調整されているため、薄めてしまうと、これらのスムーズな吸収が損なわれてしまいます。ペットボトルタイプのものは、薄めずにそのままを。パウダータイプのものは、規定通りの調合をすることが正解です。
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スポーツドリンクを凍らせるのはOK?
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