障がいのある子のクラスで見た予想外の光景【シングルマザー、家を買う/58章】
類は友を呼ぶは本当だった
ここまで共通点を見出した私たちは即座にLINEを交換し、再会を誓った。
すると、その翌日はスーパーで、さらにその翌日は駅のアイス屋さんでまたバッタリと会ったのだ。いくら顔見知りでも、こんなに顔を合わせることはない。驚きながらも、一緒にご飯を食べる約束をした。
言葉を持たない障がいの息子を持つママと知り合え、本当に心強い気持ちでいっぱいだった。彼女はシングルマザーではないけれど、それ以外の共通点があまりにも多かった。
類は友を呼ぶ。このことを身に染みて実感できた出会いだった。これも、息子のことをオープンに話したからこそつながった縁。どんなこともネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考えるだけで、こんなにも素晴らしい出会いに恵まれることを体感したのだった。
<TEXT/吉田可奈 ILLUSTRATION/ワタナベチヒロ>
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【吉田可奈 プロフィール】
80年生まれ、フリーライター。西野カナなどのオフィシャルライターを務める他、さまざまな雑誌で執筆。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘は“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky)
- ママ。80年生まれの松坂世代。フリーライターのシングルマザー。逆境にやたらと強い一家の大黒柱。
- 娘(8歳)。しっかり者でおませな小学2年生。イケメンの判断が非常に厳しい。
- 息子(5歳)。天使の微笑みを武器に持つ天然の人たらし。表出性言語障がいのハンデをものともせず保育園では人気者
吉田可奈
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、出版社に入社、その後独立しフリーライターに。音楽雑誌やファッション雑誌などなどで執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。長男に発達障害、そして知的障害があることがわかる。著書『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん? 発達障害・知的障害の子と生きる』Twitter(@knysd1980)
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