ストーリー賞:HOPE~期待ゼロの新入社員~/フジテレビ

「HOPE」公式サイトより http://www.fujitv.co.jp/hope
もともとは韓国で放送されていた連続ドラマ『ミセン-未生-』が原作。現地では大ヒットをだったのだが、日本での放送は「どうなるか?」と様子を伺う感じで視聴スタート。結果、ちょっと胸アツになってしまった。
一ノ瀬歩(中島裕翔)はプロの将棋士になる夢に敗れ、総合商社の契約社員に。高卒がゆえに正社員登用は厳しいと言われながらも、スーツという戦闘服を背負ったサラリーマンとして働くことを学んでいく。
彼の周囲にはたくさんの仲間がいた。自分のために熱くなってくれる上司、一緒に歩んでくれる同期入社たち。中にはパワハラ、男尊女卑と理不尽なことも起きる。でもそれも社会人として学ぶべきことなのだと、一ノ瀬というフィルターを通して教えていたような気がする。
新人でいられる期間はごくわずかだ。自分の当時を振り返ると、大変だったけど夢中だったことを思い出す。トイレ掃除もやったし、理不尽極まりない部長もいたけど今となってはいい記憶。あれからとんでもなく長い時間が流れているけど、結局大人になればなるほど問題は山積みになってくる。新人であったころがいかに恵まれていたか……と、なんだかドラマを見ながら思い出にふけってしまった。
ラストは会社を辞めた上司の織田(遠藤憲一)が立ち上げた会社へ向かう、一ノ瀬と安芸(山内圭哉)。大手企業の環境に慣れていると、独立って大変よ、後悔するよ……というのが締めくくりの感想。さあ、気持ちは秋ドラマへ!
<TEXT/スナイパー小林>
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【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:
@hisano_kスナイパー小林
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